山形が会津の土を受け入れていない問題ですが
続報がありません・・
佐藤知事@福島が、「風評につながる」との談話を出しそれに対し吉村知事@山形 が「悲しい」というところまでしかわかりませんが・・・

前も書きましたように、この問題は、風評問題の根幹にかかわることであり、かつ、身内に近い隣人のなすことなので、私は注目しています。たぶん、これでこじれると福島にとっても山形にとっても大ダメージであるという気がしています。だからこの問題があまり中央で話題になっていないのは、良いことだったと思います。(私は読売の活字でもこれを読んだ覚えがありません)

声の高い「微量の放射能でも危険!!」ではなく
控えめな「福島の名がつくやづは、国からはっきりしたことが言われてないがら、まだ、ちょっと受け入れは待ってくれね?」なのです。

だから佐藤知事の談話は、「・・・へたくそだ・・・まあ女心とかに疎そうだしな。今までのことを見てもわかるよな」と思ってしまう。でもさ、もうちょっと言い方があんじゃね?

ポイント1)
山形が受け入れないのには大義名分がある

これは、災害廃棄物受け入れ自治体が切り札として使い、住民としても耳タコなほど聞かされた「福島のものは福島で」に準じたまでの行動です。

今、いろいろ反対運動が起きているものは、福島以前の話ばかりです。広域処理は宮城、岩手のものでした。今反対する茨城や栃木の自治では、「自県のところで出た指定廃棄物最終処分場」に反対しているのです。(挙げ句の果てに、それを福島に持って行けというバカな首長もいる@東海村)

福島の方は不満に思うでしょうが、静岡県でも桜井市長@島田市 の受け入れ運動をトップに、各自治体が受け入れをしましたが、どこも「福島のものではないんだよ」ということを前面に出していました。

地元説明会にも行ったし地元の清掃工場、また、最終処分場も行って職員の方から話を聞いた。「福島のガレキではなくたって、汚染されていないということはどうだかわからない」というプロ市民・・・それはぐさっと来た。。清掃工場でお会いした、県の担当者が、私が福島出身であることを知ると「あ・・・今回は、福島のものではないんですけれどね・・(たかだか岩手のものなのです、福島の力になれなくてすみません)」と申し訳ないような顔をされていたのも、覚えている。

だから、「じゃあ福島の処理する段になったらどうするのか」とは思っていた。「福島県だって広いから、岩手宮城と同じとかそれ以下もあるはずなのに、これだけ『福島のではない』って強調されたら・・・」と思っていた。そして、川勝知事@静岡が「100bq/kg以下にしよう」と決めたときに、おいおい、そんな低く設定してどうする??と、青くなったのです。でもそうしないと、プロ市民を説得できなかったのです。

山形県は災害廃棄物に関する指針を出し、細かく更新もしています。
最新がこちら(24年3月)


原子力発電所の事故に伴って放出された放射性物質により汚染されたおそれがある福島県内の災害廃棄物は、平成23年6月23日に環境省で示した「福島県内の災害廃棄物の処理の方針」により、当分の間、福島県内で処理することとされていることから、災害廃棄物の受け入れ元は福島県を除くものです。

山形県は、今回の鉛の混入した土について、この災害廃棄物に準じたのです。

そして、鉛を含む土についてどう処分するかという基準がないため、国に(環境省かな?)土壌全般に関する基準を出してくれといっているわけです。

そして、この土の量は、10㍍×10㍍×1㍍・・・つまり100立方㍍ということです。そんだけ??というものではないでしょうか。その程度なら、越境してもいいんじゃないか、ということにはならないでしょう。逆です。その程度なら、福島県で処理できるはずなんじゃないのか?ということになりませんか。つまり、「福島に鉛を含む土を処分する処分場がない」という法律(?)のほうが融通きかないのではないかと、冷静に考えて、思えると思います。だって、放射線量についてこれほど勉強してきている我が県です。どうして鉛に限って?と思うのは自然ではないでしょうか。

そこを、「風評だ!」「隣人なのにヒドイぞ山形お前もか!」と批判するのはちょっと違うのでは?という気がする。

だから、どういう経緯で山形に頼んだのかわかりませんが、現場サイドで余り深く考えず行ったことなのではないかと想像する。

しかし受け入れの山形で、「いや、福島のものはどうなの?」となった。・・・震災後、すぐ広域処理に協力した県です。この、「福島のものは福島」という国からの通達が思い浮かばないわけはないのです。それで「ちょっと待って・・・」とした山形側の行動が、福島に入ってきて「拒否さっちゃ!何ごとか!」となったのではないですか。

ポイント2)
「放射線に関しては『みんな不安』という言い分こそが風評」という批判

これについては、私も同感ですが、それを公にするしないではまた別です、ということを言っています。そして、
「風評だ」と断罪すれば、風評がなくなるんかい?という話です。

山形県民の中には、「私は安全だってわかっている!吉村知事と同じにしないでくださいね」とブログなどで発信する方も多い。涙が出るほどうれしい。でも、やはり、それは一部なのだ。隣人だからとて、不安がない。などと思うのは、福島側からの勝手な希望のはずなのだ。それを、私が勝手に「山形までが。・・ショックだよ」と言ったところで、何も好転するものは、ない。

山形県には、これまでいろんな意見が寄せられてきている。


◆最近メディアを通して被災者の雇用(就労)問題を目にします。
そこで山形県でこれから人手を必要としてくるのは農業ではないでしょうか。高齢化した農家に、県もしくは農協の臨時職員のような形で従事してもらうとか、県が耕作放棄地や放置されようとしている耕作地を借り上げて、県営の農業団体を作り職員に採用するという形などで雇用の確保が出来ないものかと思いました。
(2011-04-20)

◆山形のさくらんぼですが、全国的には山形も放射線の影響があるように思われています。私はサクランボを中心とした農園を営んでおり、ブログで集客をしておりますが、こんなお声をいただきました。「食べ物に含まれる放射能は、かざすだけでは測れませんよ。すりつぶして機械に入れてガイガーではない専用の機械で測らないと。」ということでした。是非、サクランボに限らず全ての食品の検査では、すりつぶし、食品の安全を測る専用の機械で検査をしてくださるようお願いします。 
農家の人にこそきちんとした知識と意識を持っていただいて、根拠のある安全を確認してそれをアピールしていただきたいです。
(2011-07-07)

◆食品などを測定するのに費やした時間や労力、また、県内に避難された方々への援助など莫大な県費が投入されていると思いますが、これらの経費の請求について、県としてどのように考えていのるかお尋ねします。(2011-10-17)

◆これから山菜等の収穫時期を迎えますが、こうした県内の山菜等を食べても大丈夫でしょうか?(2012-04-28)

◆福島県から避難してきて、新しい就職先を探し被災者雇用に何度か応募し不採用が続いています。
県や市も厳しいのでしょうが、なんとか応募人数を多くできませんでしょうか?
応募人数に対し10倍、20倍になることも多く、応募しているうちに県や市の募集はなくなってしまいます。まして年齢制限で私より上の人たちの行き場がなくハローワークで仕事を探す人も多いようです。ぜひご検討をよろしくお願いします。(2012-06-18)

◆朝日新聞12月15日(大阪本社)朝刊に長期連載中の『プロメテウスの罠』の後半の文章を読むと、昨年の3月20日昼頃に山形県も放射能汚染されたと読めます。県内のどことは書いておりません。山形県内のアユやイワナに微量の放射能が検出された頃だと思います。 山形県はこれまで、「福島県との県境に高い山脈があるから山形県は放射能汚染がない。」と発表してきました。矛盾する文章だと思いますが、いかがでしょうか。
知人に静岡と長野以北の食料は口にしないという方がいますが、山形県は大丈夫と言って山形県の食べ物を勧めていますが、この文章で裏切られた気持ちになりました。
来年1月6日に「万博公園ニューイヤーフェスタ」があり、山形市が「いも煮」を出しますが、悪影響が出ないように願うばかりです。(2012-12-17)

これらの意見を読む限り、吉村知事は、このような「県民の声」を受け止めて「不安があるんだな」と思っているという、シンプルな話だと思います。(若干プロメテウスが気になりますが)

福島にとっては、山形は汚染なんてずっと低い地という認識があるかもしれませんが、やはりこのような不安はあるのであり、またなんとか支援もしてあげたいという気持ちも持っていると、読めると思います。

これらの「みんなの」不安についてどうしていくか、というと、やはり宇野賀津子先生がおっしゃっていたように、地道に継続してコツコツと伝える努力をするしかない。


ポイント3)
福島の「放射線のものさし」と他県の「放射線のものさし」の違い

中川恵一先生の著書「放射線のものさし」ではありませんが、福島におけるものさしと、他県のものさしはまるで違うということも、私は実感として感じています。

まず、空間線量が自治体によっては小数点が違うというところもあります。

先ほど挙げた川勝知事の100bq/kgでゴミの濃度を切る、というやり方に対し、同時期に福島では何bq/kgか(たしか1000単位)以下のものだったらコンクリート資材とかにして再利用してもいいとかというニュースがあり、「福島ではこうやっていくしかないのに、。。。。。広域処理は吹けば飛ぶようなbq/kgで問題視して・・・。おかしくないか???」と思っていた。

それに、先日も、福島市の堀河町に下水汚泥減容施設ができたときも、いくらコンクリ詰めにするだって、何十万bq/kgレベルのものを住宅街のそばに置かざるを得ない。かたや、8000bq/kgの除染の土、しかも、人里離れたところを設定しているはずなのに、あれほどの首長らの反発。まったく、福島と他県では、ものさしが何桁か違うのだ。

もうちょっとそういうことを、平準化して、知ってもらう必要があるなあと思っています。

そして、福島レベルでも、何ら健康に影響がないのだ、ということは数々の科学者の方々が2年余りかけて出してきてくれているのですから・・・



国が土壌基準を見直してなんとか山形県が受け入れたら解決、というふうには私は思っていない。逆に、吉村知事は、2)の県民の不安を感じているからこそ、1)という理由を格好の隠れみのとして利用したのかもしれぬ。でも、時間をかけて3)の、福島がかなり我慢している状況をわかってもらい、そのためには、

ポイント4)
正しい知識を発信する

しかないのだと思う。

そして4)をするには、従来の発信のしかたではもうダメなんだろうということも、うすうす感じています。いまそこいらへんについて考えています。
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