週刊新潮「御用学者と呼ばれて」第6弾
「被曝線量1ミリシーベルト以下
 無意味な基準が避難民を苦しめる」
中川恵一氏、沢田哲生氏、高田純氏、半谷輝己氏が対談しています。

半谷さん、話したことの「9割はカットされた」そうですので・・・ほかにどんなことを言っていたのかも知りたいところですが(^^)

ではいつものように、独断による抜粋開始。(今回は特に順番ごちゃごちゃで大手術しています。そのほうが自分で文章がつながるので・・・正確に知りたい方は、出典をお当たりください。)
抜粋は青字(強調赤字も私です)

◆「この先、2つの理由で福島でがんは増える」
  予測される事実としてアナウンスを!!◆


先日も、甲状腺がん云々報道でデマッターは喜び、漠然とした不安を持つ方はその不安を深めました。・・・・しかし、この先も、同じことが何回も起きるのは自明です。デマッターはいいとして、漠然不安の方々にこそ、その実情を詳しく知っていただきたいと思います。

中川*今後、福島に戻った方の半数はガンになります。高齢の方が多ければもっと増え、「避難区域に戻ったからガンになった」という訴訟も起きると思いますが、半数ががんになるのは東京にいても同じ

理由①★避難からくる生活習慣の悪化(飯舘では、震災前と後で体重、血圧、血糖値、みな上がっている。ガンの原因の半分は生活習慣)で、ガンを増やさないために避難したはずなのに、酒もたばこも増え、ガンも増えていく。そうなると10年後、低線量被曝でもガンになると主張している武田邦彦氏が「正しかった」と言われる可能性がある。「やっぱりガンは増えたじゃないか」と。

理由②★(韓国における甲状腺がん過剰検査を例に挙げ)福島でも「過剰診断」によってガンが増えます。

高田*福島県では、避難とか過剰検査によって結果的にガンが増える。ですから、それをあらかじめ予想し、そういうことが起こる本質的な理由を伝えるべきです。

沢田*すると今の状態は、過剰な避難だということもできますね。




◆福島は「イデオロギーの遊び場」◆

運動家は別にして、私がもっと問題だと思うのは、市井の、善良な、情に厚い方々が「なんとなく不安」「将来奇形が」というグレーの感情を垂れ流すことです。でも彼らも、一部の目立つ方々の意見に毒されている被害者とも言えます。それを白に近づけるのには、科学的リテラシーがないと読めないとかついていけないというような文章でなくて、一読してす~っと頭に入る文章を、短めに、あちこちにばらまくこと(こういう大衆雑誌などにさらさらっと書かれてある)が有効だと思います。(ですので、紹介しています)できれば・・・女性誌がこっち方面に行けばよいのですが・・・週刊現代はさっさと飽きたのに、女性誌はしつこいんです。

半谷*風評に振り回されている福島は、県外の方々によるいわば「イデオロギーの遊び場」になっている気がします。

中川*今の政治的な声の出し方は非民主的で、サイレントマジョリティが、ノイジーマジョリティに完全に支配されている。

(食品基準を一存で厳格化した)小宮山洋子前厚労相の選挙区は東京の世田谷でしたが、福島の人たちよりもむしろ、世田谷のお母さんたちのほうが放射能を心配していた。だから今回の参院選でも山本太郎さんが当選したのです
が、東京の政治家が東京の有権者のために数値を厳しくした結果、福島の人たちは苦しんだのです。

沢田*しかし、山本太郎さんのように放射能の怖さを煽る人、低線量の被曝も危ないという風評を流す人にとっては、科学的事実は不都合なわけですね。

半谷*それに、本来、(流通する食品に含まれるセシウムの基準である)100ベクレルは、売っていいレベル、つまり出荷基準ですが、いつの間にか食べてよいかどうかの基準になっている。

中川*今、専門家たちの正しい発言が見えにくくなっていると思うんです。5月末に原子力放射線の影響に関する国連科学委員会が、福島の現状について発表し、福島安全宣言に近いものを出しました。しかし、それは単発で報じられても、そのたび忘れられ、するとやはり不安になります。政府として重要な記事はぱっとみられる仕組みを作っていくべきだと考えます。



◆当初の「100ミリシーベルト」でいいのだ◆

各種アンケートによると、帰りたいのは年寄りばかりとイメージがあります。でも、半谷さんの発言からも、お年寄りはもちろんコミュニティー喪失は死活問題だが、若者だってふるさとを愛していて、帰りたいと思っている人もいるということがわかります。こういう個別事例はもっと知られるとよいなと感じました。

(こういうマスコミの作る「イメージ」がすべてではないことは、浜松におられる避難者を調べてみて感じました。避難指示区域外区域から避難して、「帰還しない」という方の理由ですが、線量の問題というよりもほかの理由(仕事が見つかった・自分や配偶者の出身地・けがをして施設に入ってもう出られない等)で定住を決めているのです。いわゆる「自主避難者」の「線量が高くて怖いから帰れない」というイメージ通りの方は案外少ないのではないでしょうか。)

それには、やはり一律避難というか、前政権の細野氏や小宮山氏が決めた問題があり、たしかに食品基準厳格化によって、内部被曝への不安は減っても、国際的に見たら異常に厳しいということ。法の見直しを含め現政権に取り組んでほしいという内容が先生方から書かれており、同意します。

半谷*先日行ったフォーラムに、20キロ圏内の若者が40人くらい来ましたが、彼らには「帰りたい」という意思があった。南極越冬隊的な、故郷を取り戻すフロントランナーになろうという意識があると感じました。40キロ圏内の高校生15人に触れる機会もあり、脱原発、反原発について意見を求めたら、なんと全員が「将来のエネルギー事情において原発は必要だ」と答えたんです。これには私も驚きました。就職すらままならない福島の事情を考えると、自分たちの将来を築くうえでエネルギーは確保したい、妥協や我慢、節約という価値観を押しつけてほしくない、という言うんです。

沢田*地元に住んで感情を共有している高校生の間に、こうした相場観が出てきた、ということでしょうか、避難基準を緩和してもいいと言っている自治体もあるわけだし、こうした声を具体的な政策に落とし込めば、光明が見えてきそうですね。

高田*20ミリシーベルトでも戻りたい人には率先して希望を通し、その家の周辺、牧畜家なら放牧地を除染してもいい。こういったことが福島の精神的な復活につながると思います。

中川*(山下先生が)「飯舘の講演会で年間被曝量が100ミリシーベルト以下なら大丈夫。これは政府の公式見解です」と言った直後に避難指示が出た。このため住人は怒りと不信感で、科学的データを受け入れなくなったのです。総理は、飯舘に行って頭を下げてほしい。そうすれば、少しは話を受け入れてもらえると思います。私も100ミリシーベルトなら大丈夫だと思う。100ミリシーベルトは受動喫煙レベルです。

広島市の女性が政令指定都市の中で一番長生きの理由は2つ、①医療費がタダなことと、②避難しなかったことです

沢田*その事実は、もっと共有されるべきですね。


※除染基準など関連*中西準子先生
http://leika7kgb.blog114.fc2.com/blog-entry-986.html


◆避難、補償・・・・◆

いろいろな事情が半谷さんから語られました。これは、福島人だからこそ言えることであり、もっと発信してほしいと思います。

沢田*そして、そもそも、福島の事故で、20キロ圏内の方々が避難する必要はあったのでしょうか。最初の数ヶ月はともかく、これほど長期に及ぶ前に、戻ってもよかったのではないですか。

半谷*私は原発から3キロほどの双葉町出身ですが、母は震災の年の11月26日に亡くなりました。ガンもあって医療も受けていましたが、コミュニティーを失った喪失感、精神的リスクが原因で衰弱死したのです。我が家の近隣でも、15軒で5人が1年以内に亡くなった。私自身、こうした状況を何とかしてほしい、という思いから、放射能と向き合い福島の人たちの心の「除染」をするために、講演などの活動を始めたのです。

私のデータでは、昨年3月以降の半年間に震災関連死と認定された40人のうち、35人が福島県民でした。同様に仮設住宅に住んでいても、他県の方と違って、「戻れない」という意識が強いせいかもしれません。故郷を失うストレスは、やはり非常に大きいと思います。

ただ、最後に言いたいのは、それでも福島はある意味、恵まれた環境にあるということです。私の母のように避難して亡くなった人はいても、放射能の直接的な影響で亡くなった人はいない。でも、東電から補償が受けられます。一方、宮城や岩手は大勢の方が亡くなっても、原因が津波だから補償がなく、震災から2年たっても復興はほとんど進んでいません。宮城や岩手の方々とも一緒に復興していくという意識が必要だと思いますね。


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