国道288号など帰還困難区域除染開始へだそうです。
やっと、という思いの方も多いことでしょうね。
「これ以上は通れませんよ」

私は、この前、浜通り方面に行ったときに、各地で「これ以上は通れません」と、現場の方に言われて、「どうして114号は通れないんだろう~」「どうして6号はこれ以上南下できないの~」と、残念な思いをしました。「通るなって言われる道路があるんだったら、そこに家がある方以外は、見学とか観光とかに浜通りにも来なくなるのでは?」と思いました。

やっぱり道路は血脈です。血が通わないことには、何も始まりません。

そして私の性格もあるんでしょうが、「ここからUターンして・・・」と言われることほど、つまんないことはありません。私はナビ派でなく地図派です。昔福島に住んでいて、この辺に出張に来ていたころの感覚を頼りに、北を上にして頭の中にいろいろと通る道をイメージして(そのわりに方向音痴)いたので、それを「ダメ」と言われると・・・トホホな気持ちになります。「前、ちょこっと通った地、通った道路をまた通って確かめる。懐かしがる」というのが、福島県の福島市外を走る醍醐味だというのに、それをこう、止められると、「なんで??」とカチンときてしまうというか・・・(押し問答をして怪しまれる。スイマセン)

放射性物質付着は・・・

しかし・・・物理学のKaz先生に聞いてみたら、「線量の問題に加え、放射性物質を車に付着して、ほかの自治体に持って行ってしまうこともあるかもしれません」ということでした。

なるほど。そんなことは思いもよりませんでしたが、たしかに、3月15日は114号に沿って放射性物質が北西方向に運ばれたという説も都市伝説のように存在するのを知っていた私は、それならば114通れないのはいたしかたないかと思ったのです。

でも、ならば、とにかく道路を除染するなりなんなりはどうなのか?山が迫っていて、雨ですぐセシウム等が道路に降り積もるのか。とか。。

・・・と思っていたところでしたので、288号が「帰還困難区域において(高速を除いて)初」というニュースを聞いて、「よかった、・・・でも今頃かい?」「114は・6号の見通しはどうなんだい?というのが感想です。

付着の心配はなし

浪江町役場の方にその辺のところをお尋ねしましたところ、詳しい資料と回答をいただきました。
まず、車への放射性物質の付着については、
114号について、旧警戒区域を走行した抽出車両延べ14台のデータから、車両の測定部位の入域前後の濃度の差異は、いずれの場合においても大部分が±500cpmの範囲内にあることから、114号の走行が直ちに車両の顕著な汚染になることは考えにくい。だそうです。

となると、通過中の線量だけですね。


被曝線量も教えていただきました

114号と6号の一番高いところの線量と、通過時間等を聞いていたらご丁寧に教えてくださいました。

補足質問.114号および6号の線量の最も高い地点と通過交通の際の被ばく線量について

 A.114号:昼曽根地区、椚平地区 ⇒ 約15μ㏜/h(70~80ミリシーベルト/年)
   6号 :(町内)双葉町との境 ⇒ 約0.5μ㏜/h(2~3ミリシーベルト/年)
       (町外)大熊町夫沢地区 ⇒ 約30μ㏜/h(150ミリシーベルト超/年)
という状況です。なお、同じ地区でも線量に幅があることや、地表からどの高さで測定するか等でも違うため、おおよその数値を記載しています。また、車中では3割程度の逓減があります。

  実際走行した際の被ばく線量ですが、何点かの仮定に基づいて計算します。
・114号で一番線量の高い昼曽根地区の線量を全区域15μ㏜と仮定
・時速50キロで走行した場合、通行時間を5分と仮定
   ・車中での逓減率を3割と仮定

       15μ㏜     ×  0.7   × 5/60  = 0.875μ㏜/5分
  (1時間当たりの空間線量)×(車中逓減率)×(5分)     

なお、補足説明として、経済産業省が発表している区域内の通過交通の際の被ばく線量等の報告書を添付いたします。国道6号、114号を時速40kmで通過した際の被ばく線量が記載してありますので、ご確認願います(別添 主要道路通過の被ばく線量報告書)


資料によると、114号を浪江から川俣まで通るとすれば、5.72μSv/hです。
6号を私らがUターンした双葉町との境からいわきまでとすると、2.78μSv/hです。


「自己責任」でも通行は禁止

で、それを知る限り、「その程度なら影響はないとわかっている人が自己責任で通る分には認めても良いのでは?」と再度質問しますと

帰還困難区域は扱いが異なり、「原則立入りできない場所へ、許可証を持った方は例外的に立入りできる」
という位置づけになるので、こちらは現場の判断で通す通さないは決められません。
さらに、帰還困難区域へ立入ることが、通過交通のためだけに限定されない、
つまり、区域内での活動を認めることと同義になってしまうため、どうしても慎重にならざるを得ません。
自己責任での通過を認める=極端な話「毎日、高線量地域に昼間の間滞在する」ことも可能となってしまいます。


とてもよくわかりました・・・・。

そして、ぶしつけな質問に、ご丁寧に答えてくださる浪江町の職員の方には感謝ばかりです。

それにしても、国道というのだから国の威信をかけてもっと早くやってくれればよかったのになぁと思いますが、これもまた、外から見て思っているだけで、現地現場ではいろいろなことがあるのでしょう。

288号に続いてほしいです。

(続く)
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://leika7kgb.blog114.fc2.com/tb.php/1056-cfd77635