3男の夏休みの自由研究は「福島・浜通りに行く 原発事故2年5カ月」でした。
まとめているときに、疑問点が4つ出てきたので、
浪江町役場に質問を書いて郵送しました。私もいろいろ書いたのも同封しました。(お盆過ぎ)

出した後にすぐお電話をいただき「自由研究にするということですが、夏休み終わってしまいますよね、どうしましょう、Kさん向けには書いたのですが、お子さん用に書き下し文がまだちょっと・・・」と、聞かれたので、こちらは福島と違って9月2日から学校だということもあったので、「ゆっくりでだいじょぶです、8月末まででしたら」と言いました。

その後、わかりやすい言葉で丁寧な返事をいただきました。私にもいただきました。ありがとうございます。

私たちはいろいろ、離れているのでわからないことが多かったので、県民の方にとってはこれは自明のことなのかも知れません。県外の方などにも伝わってほしいと思ったので、要約してご紹介します。

それにしても、小学生にも伝わるような文章というのってほんとうに大変と思いました・・・・。
感謝ばかりですね・・・

最後のフレーズは、息子うれしかったみたいです。(私も)
復興で忙しい役場の方に余計なことを聞いて悪いなあという気持ちが多かったのですが、しかし、わからないままで学校に提出しても・・・・と思ったので、聞いたのですが。

その後も、メールでいろいろと職員の方とやりとりをして、いろいろ教わりました。またいずれご紹介します。

しかし息子の手紙も、こうPCで書き出すとほんとうに短いけれど、まとめて書くのって本当に大仕事です。今の子供は書く力がないといいますが、我が子を見ているだけでも実感します。

よい勉強になりました・・・。



(浪江町で)3回止められました。

①なんで入ってだめと言われたんでしょうか。
 入ったらあぶないのかと思いました。
 ガイガーカウンターでは、0.3μSv/hで福島と同じです。

②双葉方面にも行けませんでした。
 どうしてきょかしょうを持っている人は通れるんですか。
 原発があるからかな。

③福島に帰る近道(114号)が通れませんでした。
 どうしてですか。

④帰り飯舘をとおりました。
 2μSv/hをこえていました。
 ①は0.3μSv/hでもだめだったのに、いいたてにはバリケードなどありませんでした。
 このちがいはどうなんですか。




お返事

質問のお手紙ありがとうございます。

今、浪江町は、立入りはできても自宅で寝泊まりができなかったり、許可が無いと入れない場所があったり、まだまだ不自由な状態です。
●●君がぎもんに思ったように、放射線量がそんなに高くなくても制限されているところもあります。
4つの質問をいただいたので、順番に答えます。もし分からないことがあれば、お母さんを通じて、電話やメールなどでいつでも聞いてください。

①0.3マイクロシーベルト/毎時の場所で「入ってはダメ」と言われたことについて。

 ○浪江町は今3つの区域に分かれています。
1.帰還困難区域(きかんこんなんくいき)-線量がすごく高い場所
2.居住制限区域(きょじゅうせいげんくいき)-線量がそれなりに高い場所
3.避難指示解除準備区域(ひなんしじかいじょじゅんびくいき)-線量がそんなに高くない場所

 ●●君が入ってはダメだと言われたのは、避難指示解除準備区域です。「はかってみたら福島市と同じくらいだった」とお手紙に書いてくれたように、線量もそんなに高くありません。
 じゃあ、なんで線量が高くないのに入っちゃダメなんでしょうか?
  
理由は、どろぼうなどの被害がでないようにするためです。
 実は、ひなんした後、どろぼう被害がすごく多かったことがありました。
 浪江町の線量の低いところでは、日中は立入りできますが、そこで生活している訳ではないので、どうしてもどろぼうにねらわれやすい状態です。
 そこで、きょかしょうをもらわないと入れないようにして、あやしい人が町なかに自由に入れないようにしています。
 また、国が決めたのは、「線量の低い場所では日中の立入りはみとめるけど、そこで生活はしないでください」ということまでだったので、どろぼう対策などのためにバリケードなどがあるのは、国が決めたことではなく、浪江町が独自に行っていることです。


②双葉方面に行けなかったことについて

 これは①の理由とはちがい、双葉町が線量の高い場所だからです。双葉町と浪江町の間にあったけんもん所で止められたと思いますが、そのけんもん所をすぎると、帰還困難区域(きかんこんなんくいき)という線量の高い場所になってしまいます。
 けんもん所で働いている人たちのために、けんもん所は線量の低い場所にありますが、そこから少し双葉のほうに行くと、線量が高くなっていきます。
 そして、①と違い、線量の高い場所に入る場合は、きょかしょうを持っていないと入れませんという決まりを「国」が決めています。


③114号が通れなかったことについて

 114号線で1年間で50ミリシーベルトをこえる場所があるからです。それは、津島などの山側にあるので、●●君たちがいた6号線の近くや、町なかなどはそこまで線量が高いわけではありません。


④いいたてではバリケードなどがなかったことについて
  
 ①で書いたように、線量がすごく高くはない場所について、国が決めたのは「日中自由に立入りしてもいいけど、寝泊まりや生活はしないでください」ということです。
●●君達が通ったいいたての場所も浪江の場所も、どちらも「線量がすごく高くはない場所」です。
 そして、浪江町では、どろぼう対策のためにバリケードをはっていますし、いいたてでははっていません。
 浪江町は地震の次の日にひなんすることになり、家のものなどを持ちだしたりはできませんでした。
いいたては、ひなんするまでに1カ月くらいの時間があったので、ひなんの準備や物を持ちだしたりすることができました。
 いいたてでバリケードをはっていない理由は、そういうことが一番大きい理由です。



さいごに

 夏休みの自由研究のテーマにしてくれてすごくうれしく思います。
 福島のことがどんどん忘れられている中で、福島が今どんな状況になっているのか、研究してくれて、そしてそれを伝えてくれることに、福島を代表して感謝します。ありがとうございます。
 2学期もいっぱい学んで、いっぱい遊んで、毎日を元気に過ごしてください。

浪江町役場 復興推進課(ふっこうすいしんか) ○●



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