そういえば、静岡県のガソリンスタンドで福島県民入店拒否というニュースが
ありました。震災直後の話です。
「え?静岡で?・・・そんな・・・でも、なんで? 東海地震に備え、浜岡も抱えるこの災害先進県静岡で、被災した人をそんなふうに貶めることがあるとは・・・」と思いました。それにただでさえ、この地の人の懐の深さと温かさを知っていたので、信じられませんでした。でも新聞に出ていたというので、本当だろうなとは思っていて、残念なことだと思っていました。このニュースはかなり浸透してしまったと思います。

あのころは、原発も心配だし、「20mSv/y問題」で小佐古さんが涙の会見をする前でしたが、放射線への不安は大きく、区域外避難者(自主避難者)が続々出ており、4.11には大きな余震もあってスパリゾートハワイアンズが再生不能になった(今は復活♪)り・・・混沌としていました。だから、私にとっては、静岡の問題の真贋を調べる以上に、もっと、もっと、解明すべきことが、そして福島県民の方に伝えたいことが、山のようにあって、気にはなっていましたが、そのままにしていました。

今、時間がたって、いろいろ検索していたら、あるサイトを見つけました。福島県の放射線窓口や新聞社に電話をし、応対した方の実名を列挙、会話の内容を連ね、報告し、「事実無根だ」と糾弾しています。
(やってることは、私がやりそうなことではあります)

結果から言うと、恐らくこれこそが静岡県が受けた「風評」被害というものだと思います。・・・しかし、この検証記事を読んでも、「よくやりましたね!静岡の汚名をそそいでくれて!」という気には、全くなれませんでした。

確かに、県や新聞社が「静岡」という地名のウラを取らなかったという落ち度はあるでしょう。
でも・・・。
あの非常事態に、・・・。と、思ってしまうのです。甘いでしょうか。県も新聞社も被災者の集まりでもあるから、という理屈は、「被災者なら何をしてもいいのか」につながると言われるのは承知です。それでも・・・ほんとうに大変だったはずなんだよ・・・・。

その実名の方を私は何人か知っています。実名を晒されるほど、社会的に害悪なことを彼らはしたのでしょうか。

それを見るにつけても、自分自身、これまで、福島への風評を払拭するためにいろいろ書いていましたが、たとえそれがまぎれもない風評だとしても、デマだとしても、間違いだとしても、「どうしてそれが浸透したのか」ということに思いをはせないことには、大きな意味でなんの解決にもなっていないのではないか、という思いを持ちました。だって、もう、浸透してしまっているんですから。

つまりは、相手をたたきのめすことからは、後味の悪さばかりが残るということです。

正論を連ねても、解決には程遠いということです。理屈と感情は別物だからでしょう。

人は、だれもが、デマもデマと知らずに信じてしまえる生き物なのですね。
(震災後の夏に帰省して10数年ぶりに知人を訪ねたら、「今どこに住んでるの?静岡?・・・静岡って福島の人の前で言わない方がいいよ。静岡で入店拒否したでしょ。みんな根に持ってるよ」と言われたことがあります。冗談とはいえ、少し悲しい思いをしました)

そして、こう言ってはなんですが・・・その程度の風評でこれほどの糾弾記事が出来てしまうということは・・・ならば、福島がずーーーっと抱える風評についてこそ、その払拭にベクトルを向けてほしいと思いました。それほど、静岡のデマ撲滅にあれほどのエネルギーを割けるのだったら、福島の立場も、わかるでしょうし、払拭の手段も熟知されているでしょう。ぜひお願いしたいですね。

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