100mSvで発がん死亡(※死亡が抜けていました)率が0.5~1%上がるのは年間で?生涯で?
・・・について、放射線医学県民健康管理センターに電話&メールしていたのですが返事来ました。
まず、発がんリスクという用語についてですが、この用語には、がんによる死亡
のリスク(がん死亡リスク)と、がんを発症するリスク(がん発生リスクあるい
はがん罹患率などと呼ばれます)の2つの使われ方があります。ご覧頂きました
ホームページの説明の中で、100mSvの過剰な被ばくにより0.5%増加する発がん
リスクは、がんの死亡確率(がん死亡リスク)です。

次に、100mSvの被ばくでがんの死亡率が0.5%増加するということにつ
いて、補足いたします。別添(img_ICRP.jpg)にありますように、ICRPの1990年
勧告において、一般公衆1万人あたり、全年齢の平均として予想される過剰なが
ん死亡数から発がんのリスクが推定され、その値が、1Svあたり5%の増加と見積
もりました。これを、どのような線量であっても放射線被曝は生体に有害である
とする、「直線しきい値無し(LNT)仮説」を採用して 100mSvに適応すると、約0.
5%というがん死亡リスクが算出されます。

ご存知のように100mSv程度以下の低線量被ばくによる発がんのリスクは、それ以
外の、たとえば生活要因などによる発がんのリスクに比べて小さいために、科学
的には明らかにされていません。上記のICRPの 推定は、高線量・高線量率被ば
くである原爆被爆者の疫学調査結果から、低線量率・低線量被ばくの健康影響を
推定したものであり、この推定は、あくまでも
放射線防護のための目安であって、
個人の健康影響のリスクを
推定するためのものではない

ということにご注意下さい。

ご質問の「年間100mSvで0.5%なのか、生涯100mSvで0.5%なのかどっちなのか?」
という問いに対しては、端的に申しますと、
ICRPとしては期間は定義しておりません。
放射線防護を考える上で、ICRPの勧告をもとに、各国が自国の現状に合わせ
て、追加の被ばくが1年間で 収束するような場合には、年間100mSvでおおよそ0.
5%のがん死亡リスクの増加と見積って対策を考え、一方、生涯にわたり被爆を
する様な場合では、 生涯100mSvでおおよそ0.5%のがん死亡リスクの上昇と推定
して必要な対応をとるといったように使われております。
※別添も併せて参照ください。


福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センター
メール kenkan@fmu.ac.jp   
電話番号  024-549-5130(コールセンター)
(土日曜、祭日、年末年始休日を除く9;00~17;00)




防護の話であるということは、わかっているつもりなのですが・・・・
「ここまでは安全」という話ではないよ、ということはわかっているつもりなんですが・・・

だったら、どうして、一般論として、健康リスクのようにして、普通に話する場面が多いんでしょうかねえ・・・。

厳密に科学としてはそうなのかもしれませんが、だったら、そんな指標を出すことにどこまで意味があるんでしょうかねえ・・・。(すいません。頭が回らなくて。率直な感想です。)

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