6月に案を練って、7月に浜松市危機管理課に相談に行き、8月に発送してもらい、
9月にまとめた避難者アンケートの内容です。
43世帯に送付しましたが、返ってきたのはたったの7通で、これを、たまたま参加した浜松市の男女参画の政策提言セミナーで発表したのですが、講師の先生から「回答率が低くて、信憑性が薄いですねぇ」とサラッと言われてがーーーん と落ち込んだのは事実です。

「回答してこない理由」「隠された回答」が大事、、、、とか言われましたが、(そんなこと自分でもわかってるわい)と思いました。「熱意はあるようなので今後もガンばって続けてください」ということでした(そんなこと言われなくてもわかるわい)。

では長文ですが、長くてアレなので、最初の「考察」だけ読んでもらえれば、多分だいたいわかるようになっています(でもそれすら長いか・・・一応A4で1枚ですが)。あと詳しく、避難者のナマの文を読みたいという方は、下まで言って、ピックアップして読んでください。でも、みなさん、それほど書いていません。言いたいことはいろいろあるでしょうに、書きたくないとか、書く必要がない、書く気にならない、ということなのかと思います。返送されない多くの方も「またアンケートか。こんなアンケート書いたって、何のたしにもならない。しかもどっかのおばちゃんだ。怪しい。ほっとけばいいわ」という方がほとんどでしょう。

その中で、回答してくださった7人の方には感謝感謝です。

そのうちのお一方とお会いしたことはこのブログにも書きましたが、きのうその方から電話がかかってきて来週また会うことになりました! うれしいですね~~~!! いつもこっちからアプローチしてばっかりの人間なので、声かけられると「ええっ!」と思うのです。しかも、福島を知っている人だし。ご近所に福島から引っ越してきた方も来られるかもしれないということで、実現すれば、福島ゆかりの3人が、こんな遠くで会うことになります~~なんと奇跡的な話だと思いました。

このアンケートのブログアップが遅れたのは、回答者に返送が遅れたからです。失礼しました。





福島県→浜松市 避難者アンケート
  震災2年半 原発事故により避難された方が困っていることはないか?
2013.9.25

◆調査の概要
1.調査の目的:東日本大震災により浜松市内に避難されている方を対象に、ストレスをどのぐらい感じているのか、どのような支援を望んでいるか、外に向かって発信したいことはないかなどについて聞き取り、今後の官民における避難者支援の一助とする
2.調査対象:43世帯
3.調査方法:郵送配布・郵送回収
4.調査期間:平成25年8月10日に郵送、8月中に回収
5.回収率:16.3パーセント(回答者7人)

◆調査主体
一般個人
(福島市出身で2010年10月より浜松在住の44歳主婦(氏名)

◆調査資料の公開
・浜松市市民部ユニバーサル社会・男女共同参画推進課主催「はままつ女性政策研究セミナー」席上にて報告→済
・アンケート発送協力の浜松市危機管理課へ送付→済
・福島県庁に送付(予定)
・福島市役所・郡山市役所・南相馬市役所・いわき市役所・浪江町役場に送付(予定)→浪江町役場のみ済
・福島県立図書館に送付(予定)
・福島民報社に送付(予定)
・静岡新聞社に送付(予定)
・自身のブログ記事としてアップ(予定)→済




避難者アンケート考察

1)避難の形態
・区域外避難(自主避難)5世帯。うち4世帯は3~40代夫婦と子供。1世帯は独居高齢者。
・避難指示区域(のうち、避難指示解除準備区域)から2世帯。両方、独居高齢者。

2)今後の見通し
・区域外避難5世帯のうち、2世帯は住み替え予定。3世帯は定住。
・避難指示区域から来られた1世帯は帰還希望。1世帯は定住。

3)避難を決めた方の理由と放射線理解について
・放射線による健康不安、政府発表への不信が背景にあるようだ。
・仕事(看護師として避難指示区域の患者受け入れ病院に勤務)もあり、本人としては当時残りたかったとの迷いを書かれた方もいた。
・出身県であり身内や親族が住んでいること、転勤に合わせたこと、民間の借り上げ社宅制度があったことなどが決め手となり、浜松を避難先に選んでいるようだ。
・沖縄県に一度避難し、4月に浜松に来ている方もいる。
・参考にする専門家を聞くと、「避難指示区域以外でも、可能なら母子は避難した方がよい」とする菅谷昭・松本市長が挙げられた。

4)避難してきてよかったこと
・静岡県が出身の方は、身内や友人がいてほっとしているようだ。
・子供を安心して遊ばせることができ、マスクをせず普通の生活ができる、洗濯物が干せるという方が2人。
・福島第一原発のニュースを見ると、知らされない事実があるようなので、「福島を離れて正解」とする方もいる。
・温暖で果物がおいしく、東京へのアクセスも便利という浜松のよさを挙げた方も。
・働き盛りの方々は職を見つけているようだ。

5)将来への不安、ストレス、行政等に言いたいこと
・住居に関しては、区域外避難の2人が住み替えを認めてほしい、借り上げ補助は5年くらい必要(現行*27年3月末まで)などと要望されている。
・避難指示区域からの避難の1人は、市営住宅がいつまで住めるのか心配とされている。
・避難指示区域からの避難の1人は、いつ地元に帰還できるか知りたいとされている。
・区域外避難の1人は「原発事故後、避難指示を出してほしかった。子供は、一生検査が必要になるから」としている。
・情報の開示、政府の迅速な対応を区域外避難の2人が要望。
・(静岡県知事、浜松市長に対しては)浜岡原発永久停止を区域外避難の2人が要望。
・区域外避難の1人は浜松市の避難者の積極的な受け入れに謝意。

6)ふるさと自慢
・いわき小名浜「うにの貝焼き」(いわき)
・じゃんがら 柳(やなぎ)鰈(かれい) 鮫川の鮎(いわき)
・イカ人参 サケ飯 十万山(浪江)
・円盤ぎょうざ 薄皮まんじゅう いかにんじん(福島)
→福島県が出身でない方もいるのに、福島名物を書いていただけた。良かった。

7)反応について
回収率が16%と低い上、アンケート回答も空欄が目立ち、「積極的に思いを吐露する」という印象ではなかった。7人中2人が、追加取材を拒否しており、さらに残りの5人に対して面談を申し込もうと記載の電話番号に電話してもつながらない。メール、速達はがき、ファックスでさらに面談を希望する旨を伝え、連絡を待つが1人しか返事がない。
私の身元への警戒に加え、「そっとしておいてほしい」という思惑があるように感じた。

8)まとめ
◆定住・移住を決めている6人の回答からは、迷いは感じられなかった。住居や子供の教育への不安はあるものの、ご自身・ご家族の意思で、区域外避難を決めた方々の覚悟に安心した。

◆「帰りたいのに帰れない」という方がアンケートに答えていない可能性もあり、真相は不明。「アンケートを出したくない」と内に閉じこもるのなら、それはまた問題だ。

◆場所によっては、福島県の避難指示区域以外の地域も、放射線量・原発の情報等が不透明であることなどから「住むには不安な場所」というふうに思っている方もいらした(繰り返すが、「帰還したいのにできない」ではなくて、よかった)。ただ、その考えが、浜松や他所での生活の際、その地の知人友人たちにどのように伝わるかは心配。その地には、大半の福島県民が、避難せずに、生活し続けているからだ。

◆帰還希望の浪江の方は、追加取材拒否だったため連絡先は不明。だが、浪江の住所だけ記載している。私はこの夏、この方が住んでいたあたりを訪問しており概要はわかる。浪江町職員の方に、こういう方がいらっしゃることを伝える予定。

◆区域外避難=母子避難というイメージが大きいが、避難後骨折し、施設に入ったという高齢者や、残ろうと思ったが夫や義理の親から説得された事例など、それぞれに事情がおありだ。また、放射能に対する不安は主観的なもので、一線を引けない難しい部分であり、それによる避難の苦労が、もっと共有されてもいいと感じた。




調 査 結 果

【1】避難の概要
1)ご記入の方について○等お願いします。(男 女)(年齢  )
  (世帯主・配偶者・世帯主の親・世帯主の子・その他         )

2)避難形態に○をつけ、続柄・年齢をお書き添えください。
 ①一家全員 
・(夫婦45歳・44歳、15歳長女、13歳長男・次男)
・(夫婦37歳、長女1歳8カ月)
・(夫婦?歳・39歳、子供人数等不明)
・(夫婦44歳・43歳、13歳長女、11歳長男、6歳2女)

 ②家族の一部

 ③単身 
・(87歳男、長女在住)
・(77歳男、出身地、姉在住)
・(66歳女)


3)避難前にお住まいの市町村
福島市 
郡山市 
いわき市 
旧小高町(南相馬市) 
浪江町 

【2】避難について
1)お住まいの地を避難した日。ほかの避難先を経由した場合は、空白にお書きください。
・いわきから2011年8月23日
・郡山から2011年3月15日
・いわきから2011年3月   沖縄県浦添市→4月浜松市
・いわき(大熊から南へ60キロ)から2011年3月23日
・小高から2011年3月12日~→3月18日浜松市
・浪江から2011年3月14日→福島市3月15日→浜松市3月20日
・福島から2011年11月2日


2)お住まいだった地は、以下のどれにあてはまるか○してください。
①帰還困難区域
②居住制限区域
③避難指示解除準備区域 
④計画的避難区域
⑤それ以外 (大熊から南へ60キロ)
⑥政府より避難の指示はなし 

3)⑥に○された方は、避難の理由や、避難の決め手になったことをお書きください。
・妊娠を希望しており、主人や義理親に説得された。本当は看護師をしていて、避難指示を出された地域の患者さんを受け入れていたので残りたかったが、3月末に妊娠がわかり、結局避難してよかった
・浜松市に民間借り上げ住宅の補助があった。政府発表は信用せず、自己責任で判断した
・高齢のため、放射能のため、ヘルパー派遣制度もあり長女のもとへ
・健康への影響が気になるため。長女の小学校卒業までは、転勤族の主人に辞令が出ても、福島に残るつもりでしたが、結局浜松への転勤に伴い福島を離れることにしました


4)避難するとき相談した方、窓口、また現在も継続して相談している方や窓口があったら○してください。(複数可)
①福島の友人・知人   
②福島の親戚   
③浜松の友人・知人   
④浜松の親戚   1
⑤福島の行政機関・民間団体
⑥浜松の行政機関・民間団体
⑦福島の町内会、隣近所、子供会・民生児童委員
⑧浜松の町内会、隣近所、子供会・民生児童委員
⑨その他   1(両親)
⑩いない。要らない。
⑪いない。欲しい。

5)避難してきてよかったこと、ほっとしたこと、浜松のいいところがあればお書きください。
・結婚前には浜松に住んでおり、すぐに以前働いていた病院で働くことができ、友人にも支えられた。実家が掛川市、夫が西尾市なので両親も近くにおりほっとした
・福島第一原発の、後から後から発表されるニュースを見ると、まだまだ国民に知らされていないことがあるようで、福島を離れて正解だったと思う
・子供を安心して外で遊ばせることができる。気候がよく、果物が美味しい。東京へのアクセスがよく便利
・浜松に来て、半年後に足の骨を折り、自宅で生活するのが困難になり、デイサービスに通っていた老健施設に入所
・生家、及び姉がいる
・普通の生活に戻れたこと。洗濯物を屋外へ干す、マスクをしなくてよい、子供を屋外で遊ばせることができるet c


【3】ストレス・放射線理解について
1)ストレスがあったら○してください(複数可)。どなたがお感じなのかも書き加えください。
 ①震災のことが突然に思い出される  
 ②気分が落ち込んでいる  
 ③疲れやすい、だるい  
 ④寝付きが悪い、夜中に目が覚める  
 ⑤物音に驚く  
 ⑥仕事などに集中しにくい
 ⑦食欲がない、食欲が抑えられない
 ⑧イライラする、すぐ腹が立つ
(その他                                   )

2)お子さんをお持ちの方は、ストレスがあるかどうか、お子さん一人一人につきお答えください(複数可)。
 ①新たな活動に興味を持ちにくい
 ②感情表現を抑える
 ③かんしゃくを起こす
 ④集中できない
 ⑤物音にびっくりする
 ⑥強くおびえる
 ⑦また起こるのではないかと怖がる
 ⑧繰り返し話す
 ⑨一人を嫌がる
 ⑩一人ぼっちで淋しいという様子がある
 ⑪赤ちゃん返りがある
 ⑫大人から離れない
 その他
・見た目に変化は感じられないが、ストレスがないはずはない
・6歳二女はテレビで震災の映像が流れると嫌がる。13歳長女は福島の友人と離れることがとてもつらかったようで、浜松には今もなじめず、学校も余り楽しくないようだ。


3)放射線等理解について参考にした本、テレビ、新聞、雑誌、ネット情報等があったら具体的にお書きください。また、信頼している専門家がいたら挙げてください。
・チェルノブイリ関係の情報
・東電社員の情報、動向
・ネットにて毎週線量を確認
・テレビ、新聞
・菅谷昭・松本市長


【4】今後について
1)未定でもいいのですが、あくまでご自身の「希望」としたらどれか、以下の4つからお選びください。
 ①浜松に定住したい  
 ②浜松以外に転居したい  
 ③震災前に住んでいた地ではなくとも、福島県内または福島県の近くで生活したい
 ④震災前に住んでいた地で生活したい  

2)①の方にお聞きします。震災というつらいことはあったけれど、浜松になじんで、楽しく暮らしていけそうですか。もし、気がかり点などがあったらお書きください。
・浜松は住みやすいので気に入っています。気がかりなのは浜岡原発のことと子供の教育について
・もう後戻りはできない、ここでやっていくという覚悟です
・現在の市営住宅が継続して生活できるか心配


3)②、③、④の方にお聞きします。そこに住みたい、浜松を出たい理由等があればお聞かせください。
・震災後、とりあえず夫も就職先を探し、浜松で私が独身のときに住んでいたアパートで住み始めたが、避難者を雇ってやっているという態度の上司の職場で、夫は体調を崩して、袋井で再就職しました。県の借り上げで今は家賃を払ってもらっていますが、それ以上に交通費も労力もかかり、転居することにしました(2013年9月末)
・実家があるため、2015年3月末ごろ
・以前のように地元でのんびり生活をしたい


4)②、③、④の方にお聞きします。移住が決まっている方はその時期、未定の方はその理由をお聞かせください。
・受け入れ準備がまだ整っていない

5)④の方にお聞きします。元の地で生活するのを妨げている要因があったり、またそれを想像したときにこれが困る(このことがあるので戻る気になれない)ということがあったらお書きください。



【5】行政に届けたい意見等
1)福島県知事や、あなたの以前住んでいた自治体の首長と話せるなら、何を伝えますか。
・震災後、2年もたつと状況が変わり、住み替えを希望している人が私たち以外にも多くいると思います。郡山に帰るのも、第2子妊娠中で不安です。一度だけ住み替えを可能にしていただきたいです
・情報を包み隠さずに、全て、速やかに公表してほしい
・政府の対応が遅い。東電まかせでは駄目
・いつごろから地元に住めるのか
・原発事故後、ひとまず集団避難指示を出してほしかった。たとえ放射線の影響がなかったとしても、子供たちは生涯にわたり、検査を受け続けなければいけなくなりました。福島は大好きでしたが、もう住みたいとは思いません


2)静岡県知事、また浜松市長に伝えたいことがあったらお書きください。
・浜岡原発を再稼働させないで!
・避難者の積極的な受け入れに感謝します
・もし浜岡原発で事故が起これば、静岡の誇る茶畑はどうなってしまうか、想像してみてください。福島の二の舞にはなってほしくないです


【6】福島について
あなたのお住まいだったふるさとに息づく精神(飯舘の「までい」のようなもの)、名物料理、お土産を教えてください。
・いわき小名浜「うにの貝焼き」(いわき)
・じゃんがら 柳鰈 鮫川の鮎(いわき)
・イカ人参 サケ飯 十万山(浪江)
・円盤ぎょうざ 薄皮まんじゅう・いかにんじん(福島)


【7】その他、何か言っておきたいことがあればご自由にお書きください。
・新天地での経済的再建は容易ではありません。借り上げ住宅の延長は5年くらいなければ経済基盤は安定しない
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
個人情報等について、以下の□にチェック願います。
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 無回答 

◆アンケートがまとまりましたら、概要の返送を希望されますか。
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