子供の心の変調は、被害の激しい地域より、その周辺の被害が軽い地域で
先に始まる・・・・・(関西学院大教授、精神科医の井出浩氏)。
プレジデント・ファミリー(2011.6)にありました。直後の雑誌なので、2年以上たってこれから。。。というのは考えにくいのかもしれませんが、参考までに紹介しておきます。

井出氏は、阪神大震災時、神戸市児童相談所に勤務し、災害と子供のトラウマに関する調査を行ってのことを踏まえての弁です。

子供が不安を強く感じていても、親など周りがそれを受けとめられる状況にないと、症状として表われないそうです。周辺地域は案外落ち着いているため、早いうちから子供の変調が出てくるが、本当にひどい被災地だと「みんなが大変だから心配させてはいけない」と不安を押し殺して、「よい子」になるパターンだそうです。親も安心して変調を見逃しがちな子こそ要注意。頑張り屋さんに「がんばれ」「一生懸命」は酷な言葉。

◆子供が以下のような様子を見せたら・・

1)行動の変化
・誰とも遊びたがらない
・友達をいじめる、ちょっかいを出す
・乱暴な遊びをする
・親のそばを離れない
・赤ちゃん返り
・就寝前にゲームや携帯電話に熱中しわざと体を疲れさせる(大人だったらアルコール依存みたいに、「回避」の行動の典型)

2)身体面の変化
・表情がない
・頭痛、腹痛を訴える
・寝付きが悪い。夜中に起きる。寝返りを頻繁にうつ
・食事の量が減っている
・トイレが近くなった

3)気丈な振る舞い
・努めて明るくしている
・素直に親の言うことを聞く
・被災前よりしっかりしている
・兄弟の面倒をよく見る
・親の手伝いをする

4)会話内容の変化
・死ぬことを話題にする
・震災のことを話すのを避ける
・同じ話を何度もする
・話題が急に変わる
・言葉数が減る


◆変調に気づいたら・・・

心身に変調が表われるのは、親を信頼している証拠。そのサインを見たら、「しっかりとした親子関係が築かれているととりあえず安心しましょう」とのこと。

◆対処法
=強い不安を感じているので、安心できるようにしてやるしかない。
・できるだけ子供と一緒にいる時間を増やす
・何が怖いかを聞き出したり、怖がるのをやめさせようとしない
・「地震は大人だって怖いのだから、子供のアナタが怖いのは当たり前よ」と恐れを肯定的にとらえて接する
・できるだけ普段通りの規則正しい生活を送る。挨拶。「おはよう」「いってらっしゃい」

◆災害以前に、家庭内のトラブルのある子(虐待、いじめなど)は、傷を負いやすい。近所の子供など、我が子以外にも注意して見ることが大事(両親に愛情を注がれている子は、心の基礎体力がついているが、そうでないと、心の体力も弱く、症状も強く出る)

・・・・・

阪神大震災を経験した子は、不安も表われるが、調査して一番多かった回答は、「困っている人を見ると助けてあげたいと思う」というものだったそうです。心がくじけなければ、災害は乗り越えられる、と信じさせてくれる調査結果だったそうです。

スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://leika7kgb.blog114.fc2.com/tb.php/1092-969224e5