サイエンス作家・竹内薫氏の意見をご紹介します(中央公論2015年12月号)。
「日本人にはどこか科学に対する不信感が根強くある気がしていて、これは宗教が関係していると思うんです。

欧米の場合、一神教が根強く定着していますから、神様が作ったこの世界の原理を解き明かしたいという気持ちがどこかにある。それが様々な科学法則の発見と信頼に繋がっていくわけです。

日本の場合、八百万の神がいて、自然と調和することが非常に尊ばれる傾向があります。科学で人工的なものを作っていくよりは、自然のままのほうがいいという思いですね。自然に手を入れる科学というものに対する根本的な不信。これがゼロリスクでないといけないというような、科学に対する厳しい態度に繋がっている気がするんです」


「自然が一番」信仰については、助産院での自然出産に医師たちが強く反発しているのをまず想起します。自分の3回の出産経験から、どちらの言い分も半分は的を射ていると思いますが、半分は当たっていないと感じます。

ワクチン嫌い、投薬嫌い、あと少し違いますが検診嫌いも、同じ「自然が一番」信仰です。子宮頸がんワクチン騒動については「科学の人」たちからかなりの批判があります。私もワクチン推進派ですが、もし子供が打たれておかしくなり、加えて「気のせい」「母親による期待過剰子育てのせい」などと言われたら、「科学の人」の言うことなんか聞きたくなくなるでしょう。

一方、私は主婦としてはかなり右寄りで、食品添加物はなるべく入っていないのを買うし、電子レンジでなくオーブンを使います。全部「自然が一番」の表れ。非科学的です。

私が自然派の人にすすめられて使っている「アラウ」の歯磨き粉には、「合成香料・着色料・保存料無添加/天然精油&植物エキス配合」とあります。天然精油と植物エキスという「自然ぽいもの」、また「添加」ではなく「配合」という言葉にだまされているのです。非科学的です。

放射能忌避についても、(私自身にもある)「自然が一番」という国民性に関係するのでしょう。
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