朝日新聞社の雑誌「journalism」3月号「震災6年、原発と福島」からご紹介します。
朝日=煽リズムという偏見を私は持っており、この雑誌の寄稿者も悪い意味でそうそうたる顔ぶれです。

しかし、鎌田喜之氏(福島民報社編集局次長)、大森真氏(飯舘村職員、元TUF報道局長)のお二方の記事全文を読みたいと思いました(知るのが遅れて今頃になりました)。ほかに、吉川彰浩氏(AFW代表、元東電社員)の記事もよかったです。

私の「外の」感覚では、福島県の人は国や県をあまり批判しないイメージがあります。その中で鎌田氏は国や県の復興への取り組みが遅々としていることを指摘しているので、新鮮です。でも、福島民報を購読していれば、それは自明なのかもしれません。。私はネットで「福島には日常が戻っている」「だからデマや風評はやめてほしい」という意見を読むことが多く、強制的に避難させられ帰還を考えたりする、当該浜通りの人々の意見に触れることが少ないのがその理由だと思います。
(国・県批判をする、数少ない福島県民として、安東量子氏ぐらいしか知りません。こちらに→

私も確かに、震災直後、国や県を批判しないで、みんなで一丸になろう!!検証はあとでできるから!ということを書いたことがあります。でも検証と言っても、ここに寄稿している、デマをよく書く日野行介・毎日記者や、甲状腺がん多発ばかりを叫ぶ崎山比早子氏、反原発叫ぶ金子勝・慶応大教授らでは、読む気になれないのです。どうせ福島県のネタを利用して、自分が有名になりたいんだろうとしか見えないから。福島県の「身内の人」が検証することに意義があると私には思えます。

鎌田氏の指摘をまとめておきます。福島県内では周知の事実かもしれません。でも私のいる静岡ではほとんど話題にならないことです。

それを「風化」というのではないでしょうか?

・同地区でも線引きにより賠償に不公平が生まれ、住民に溝
・東電が風評の認定基準を明示していないため、個人事業主等は風評をなかなか立証できない
・ワンストップで事業を行う司令塔の復興庁が、逆に障壁になっている。担当者もくるくる変わり一貫性がない
・災害公営住宅に入れる入れないの線引き
・仮設住宅の劣化は自己負担
・帰還して事業再開しても赤字補てん制度がない
・大熊町のように帰還困難区域を除染しようとすると、財政は破綻する
・第一原発の「石棺」報道に、東電は燃料デブリを取り出す気がないのではという疑い
・県民の望む第二原発の廃炉も不透明


批判が続きますが、最後に、福島県に住み・戻って・やってきて働こうとする人、それから子供たちの生きる力が紹介されました。鎌田さんが希望を失っていないのが伝わってきて、救われました。
しかし、鎌田さんにはもっと、「このままではいけない!」という気持ちが、心の中にあるように、行間から感じました。これら具体例は、氷山の一角ではないでしょうか。これからも、外の人にはできない検証を、続けてほしいです。
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