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昨日は、jam the world、萱野稔人氏ナビゲート最終回でした。
ラジコは3時間しか再生きかないので、やはり途中で時間切れでした・・・。でも、冒頭と、解散&希望への民進併合についてのコメントは文字にまとめられましたので、ご紹介。

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★オープニング

9月28日木曜日、午後8時を回りました。みなさんこんばんは。J-wave、jam the world、木曜日担当の萱野稔人です。

先週木曜日のjam the world オンエアーの最後にもお伝えしましたけれども、私が出るjam the worldはきょうで最後となりました。来月10月から、jam the world、リニューアルします。時間帯も変わるんですよね。それに伴って、私はいわゆる「卒業」という形になります。ですので、きょう最後のオンエアーということになります。

他ナビゲーターとは違ったトーン

この2年間ですね、私も・・・2年半です、ずーっと、このナビゲーターさせていただいたのは。いろんな事件、出来事、報道してきたなと思いますけれども、その中でですね、ときどき、こういう疑問を投げられました。「萱野は右なのか左なのか」。確かに木曜日だけ、若干ほかの曜日とトーンが違うんじゃないかなというふうに思った人もいるのかもしれませんけれども、私自身としては、率直に言って、あんまり右とか左とかっていうことを自分で考えているわけではないんですよ。

それよりもやはり是々非々で、しっかり事象に即して物事判断すべきだろうというのが一つと、もう一つ私心がけていることというか、政治を考える上で重要だなと思うのが、公平さとか、フェアネスということなんですよね。ちゃんと、こう、物事公平なのか、とか、ちゃんとフェアなのか、ということなんですよ。

私はリベラル派よりもリベラル

これはもともとは、リベラル派って言われている人たちが、公平性とか、それからフェアネスということを重視してきたんですけれども、私から見ると、今、日本でリベラル派って言われている人たちは全然公平じゃないし、フェアネスでも、フェアでもないんですよ、ですので、どうしても、リベラルを掲げながらフェアじゃないことばっか言っている人たちを批判したくなってしまうというのが、やはりあるということでですね。その点で言うと、私はリベラル派よりリベラルなのかなと。フェアネスを大事にしているのかなって思ったりもしてます。ま、それはですね、最終的には私がどう思っているかということも含め、だけではなくてですね、みなさんがどのようにお聞きになるかということもありますけれども、この2年半、そんなつもりでやってきました。

ということでですね、きょう、最後になりますけれども、最後までみなさん、お聞きいただければなと思います。

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★衆議院解散

解散権、制限すればよいのか

ついに解散総選挙、始まりましたね。これから本格的な選挙戦が始まると思います。みんなどうなるかということももちろん大問題なんですけれども、今回の選挙に関してはいくつかメディアからも野党からも批判が出ました。例えば、総理の解散権に関してですね。まあ、総理が自分が有利なときに解散ができる、これはいいのか、もっと総理の解散権を制限すべきじゃないか、そんな意見でした。

ただですね、これほんとに制限すればいいかどうかってけっこう難しい問題だと思うんですね。衆議院の任期は4年間です。これを、4年間もしまったく解散できないようにしたら、あるいは不信任案が出た場合のみ解散できるというふうに、非常に強く制限したとすればですね、事実上4年間、あの、議会を解散できないということになりまして、そうなると後半の2年間とか、1年半ぐらいは、完全に内閣、死に体になってしまう可能性ありますよね。

韓国の大統領とか、アメリカの大統領もそうですけれども、任期中やめられない、でもやめることがわかってるという形になると、そもそもその間、政治空白が生まれてしまうかもしれません。今回、解散権があることで、総理は最後まで4年間求心力を保つことができる、それによって政治が進んでいくという効果がありますので、そこは、必ずしも解散権が全面的に悪いかというと議論の余地があると思います。

で、これはイギリスのように解散権を強く制限する、議会の3分の2が賛成がないと解散できないという形になっても、基本的には同じですよね。議会与党が3分の2に届かない場合は、同じような問題が出てきますので、解散権を制限するのは必ずしもいいということではないかなと思います。

それに、解散総選挙というのは、有権者にとって政権を選択する大きな権利でもあるわけですよね。もし国民が解散そのものを不適切だと考えれば、それに基づいた投票行動をとればいいわけで、場合によっては政権与党に反対の投票をすることだってできるわけですから、その点で言うと、総理の解散権を制限すべきだという主張は、国民が政権を批判したり国民が政権を選択したりする権利を制限しろと、そういう主張にもなりえるわけですよね。

まあ、あの、この解散権の問題は、確かに難しい問題ではあるんですけれども、批判派が言うように総理の解散権を制限すればすべてうまくいくんだというふうに、当たり前のように言えるような問題ではないと思いますね。

解散批判は「アンチ安倍」のただの言い訳?

で、もう一つこの点に関して私がちょっとどうかなと思うのは、解散権の問題、ずっと言われていましたけれども、今回、希望の党ができてですね、安倍一強の国会が揺らぐかもしれないといったとたんに、こうした批判、一気に出てこなくなりましたよね。結局、安倍自民党が勝つのがやだから、もっともらしい解散権の問題を出して、あの、批判してただけじゃないのって、ちょっと思ってしまうんですよね。

ま、別に私、安倍政権をかばいたいわけではありませんけれども、あまりに今回向けられた、安倍政権に向けられた批判が、公平性に欠けるんですよね、それこそ。フェアじゃないなと思いました。そのことを、反対派の政治家も、メディアも、ちょっと自覚したほうがいいんじゃないかなというふうに思います。

★前原代表、希望への合流

これについては、私も言いたいことがたくさんあります。とはいえ、事態も刻々と変化していますので、どの時点でこの事態を輪切りしてコメントするかと、いうことは、なかなか難しいかなと思いますね。

民進党が掲げていた護憲の理念はどうなる

ただ、その上で、指摘しておきたいのは、この合流すると主張している民進党は、結局何の理念も原則もなかったんですかということですね。選挙のためなら、あるいは自分の当選のためなら、なんでもやるんですか?ということですね。

今回、小池さんが設立した希望の党は、保守を目指しています、改憲も目指しています、寛容な保守というふうに言ってますけれども、それでも保守を標榜している。改憲にしても標榜していますので、これまでの民進党の立場とはかなり異なるところもあるんですよね。にもかかわらず、こういった形で合流するというのは、どうなのかなって、非常に強く思います。

政治哲学なき問題発言

さらにですね、前原さんが、きょうはこの件について、こういうふうに言ってました。「どんな手段を使ってても安倍政権を止めなくてはならない」。この発言、非常に問題だと思いますね。政治学的には、あるいは政治哲学的には、政治というのは最終的には手段として、武力だとか実力行使を伴うものです。なので、さまざまなルールや原則が大事になってくるんですよね。目的のためには何してもいいってことになると、そもそも政治がもう力を使った権力闘争になってしまうので、ルールや原則が必要になっていくということです。

それなのに、どんな手段を使ってでも安倍政権さえ倒せればいいっていう言葉は、政治を、近代の時代の中で、政治をめぐって積み重ねてきた保障とかルールをないがしろにするような発言だと思います。政治家が述べるべき言葉ではないと思います。ですので、この発言も問題だなと思いますね。

共産党の「怒り」やむなし

そもそも、今回の選挙について、民進党と共産党が進めてきた議論というのはどうなるのなと、思いますよね。政治はそれこそ信頼とか信義というのが大切になります。それは手段が、実力行使を伴うことがありうるからということですよね。でもその信義を破壊するような、今回、方向転換ですので、共産党も怒るのは無理がないかなと思いますね。

民進党を形だけ残すあきれた理由【97億円返したくない】

もう一つ、この点について指摘したいんですけれども、民進党は今回、候補者を擁立しないわけですから、事実上の解党するわけです。形式的には存続させるわけですよね。これも非常に問題だなと思います。まあこれ、一番の理由は、政党助成金を、政党交付金を、返還をしたくないからということですね。民進党に昨年1年間で交付された政党交付金は、97億円以上あります。で、それをもしこの時点で希望の党に合流するからということで解党してしまうと、返還しなければいけません。選挙に使いたいのに使えなくなってしまうということですよね。日ごろ政治家の利権批判とか、そういうこと言ってるのに、自分たちのことになると不問に付す。・・・これでいいのかと、いうことですね。

「戦後左翼」の終焉

ま、とはいえですね、いろいろこういった問題点、指摘できるわけですけれども、今回の希望の党の結党によって、野党再編が一気に進むことは間違いありません。おそらく、多くの人が予想してますけれども、保守二大政党制への移行が一番可能性があるんじゃないかと言われます。

これによって最も打撃を受けるのは、これまでメディアの主要な言論の一翼を担ってきた、戦後左翼的な政治の在り方なんですよね。希望の党も踏み絵にすると言ってますので、民進党の左派議員はもしかしたら行き場をなくすかもしれません。

ここで、戦後左翼と言ってるのは、結局そのパイが、税収が拡大して、分配するパイが拡大しているときに、そのパイをもっと分配せよという要求をしてきたような反体制的な、体制批判的な政治の在り方のことです。現在は少子化もあって、分配するパイが拡大しにくい時代になりましたよね。ですので、戦後左翼的なあり方というのは、そもそも行きづまって、構造的に行きづまっているわけです。ですので、消えていくのは当然かもしれません。今回の野党再編は、そうした戦後左翼にとどめを刺すという歴史的な転換点になるんじゃないかなと思います。

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jam the worldよ、萱野さん離脱で、この先どうなる? 形式的存続? 歴史的転換? 終焉?

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