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科学の衣をまとった「言い伝え」を暴露したのは、私が引っ越す前に住んでいたところの主治医です。院内報を郵送していただいているので、全文転載します。
崎山小児科・院内報 第233号 (2018年8月)

★熱中症を防ぐ身体の冷やし方・本当に正しいのか?★

今年は暑い日が続き、熱中症の予防について毎日のように報道されています。「身体を冷やすときには、動脈の浅いところを走っている首、わきの下、足の付け根などを冷やすとよい」とよく言われます。確かに首筋などを冷やすとひんやりとして気持ちよいのですが、本当に効率よく熱が下がるのでしょうか。動脈を流れている血液を冷やせば全身の体温も下がるような気もしますが、ちょっと不思議に思って調べてみました。

体重20㎏の子供を想定します。人間の身体の比熱(ある物質1gの温度を1℃だけ変化させるのに要する熱量のこと)は0.83と言われているので、体重20㎏の子供の体温が1℃変化する際に必要な熱は16.6kcal(=20×0.83)となります。
水1gが解けるために必要な熱量は80calなので、体重20㎏の子供の体温を1℃下げるためには、207.5g(=16000÷80)の氷が解ける必要があります。約200gの氷を首筋やwきの下に載せて溶かすのには相当な時間がかかります。

実は体を冷やすというのは、氷などの「冷たさが伝わる」ではなく、身体から熱が逃げる(奪われる)という表現が適切で、熱が逃げた結果として温度が下がるのです。体重20㎏の子供の動脈の直径は1㎝程度で表面積も冷たく、効率よく熱が逃げることはありません。

おそらく動脈を冷やすという表現は、検証されたことのない言い伝えのようなものなのでしょう。

むしろ身体を効率よく冷やすのは、汗を乾かすことです。汗をかいた状態で冷房の風に当たるとシャツなどがすぐにひんやりとすることは誰もが経験したことです。39℃での水の気化熱は、575.1kcal/㎏です。10mlの汗が乾くと約5.8kcalの熱が奪われますから、体重20㎏の子供の体温を1℃下げるためには、約30mlの汗が乾けばよいのです。

結論として、効率よく体温を下げるためには、冷房が効いた湿度の低い環境で、衣服を緩めて肌への風通しをよくして、肌着はつけたまま(裸よりも肌に密着する繊維があるほうが汗が乾くための表面積が大きくなる)扇風機や団扇で風を送って汗を乾かす、もし脱水状態で汗をかいていないようであれば、肌着に霧吹きなどで水をかけてから風を送る。これが熱中症を疑ったときにまず行う処置ということになります。これと並行して少しずつ水分摂取を促すとよいでしょう。




首の付け根に冷えピタ貼って気持ちいいですなんて私も言ってたけど、これも迷信だったのね(; ・`д・´)

確かに、風は重要です。きょうは風速5m、まあまあ風があったので、熱中症的な「熱こもってヤバイ」な感じが一度もありませんでした。また、前にも、汗をかいて自転車乗ると風が来るので、シャツが保冷剤になったみたいに感じられ、人間の体というのはよくできているもんだな~~と思ったことがありました。先週ぐらいまでは風がなくて、今までその恩恵を感じられませんでしたが。

しかし。。。。首・わき・足の付け根の3点冷やせっていうの、かなり権威のある団体とかも提唱しているのではない?
崎山先生によると「言い伝え」だそうですよ・・・・
「太い動脈が」とか、いかにも科学っぽいから、みんな本気にしてたってことでしょ・・・・
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