乳がんで死と向き合う女性と
チェロで癒したいという青年との交流を描いた映画「ご縁玉」、
3月10日、福島市で観てきました。前日の、宇野先生を囲む勉強会の余韻冷めやらぬままに出かけました。乳がんが再発した中学の養護教諭の山田泉さんのもとに、旅先のフランスで出会ったチェリストが、泉さんに最期に会うために大分にやってきて、数日過ごしたという、何の脚色も撮り直しなどもないドキュメンタリーです。

このチェリスト・エリック氏は、育てのお母さんをがんで亡くしているのですが、まだチェロを弾くようになる前だったので、音楽で何もしてやれなかったのだというのです。そして、泉さんも同じがんだと知って、公演を取りやめ、大分に入るのです。

映像は、エリック氏の弾くチェロの音色で満たされていました。チェロというのはどうしてこんなに人の心を和ませるのでしょうね。映画中「人の声に似ているトーンだから」、それもあるでしょうね。そして、チェロは、大きく、立てて抱いて弾きますね、いわば内臓で響きと音色を受けとめる楽器です。
エリック氏は、普通に弾いてあげるのはもちろんのこと、泉さんを寝かせて、がんのある胸からおなかにかけてチェロを置き、その上で弾いてあげもしました。こんな弾き方があるのだと、驚きました。そして、泉さんは「気持ちいい」というのです。ちょっと音が強いときにしびれたけれど、あとはずっと気持がよかったと。

そのときに、前日の宇野先生の講演がよみがえってきました。

昼の部勉強会では、宇野先生ともう10数年も前から老人ホームで化粧療法に取り組んでおられるナリス化粧品の谷先生が、大阪からわざわざお越しくださいました。そして、化粧をすると女性はもちろん、それを見る男性たちも生き生きとすること。そして化粧以外にも、マッサージ、アロマ、吉本興業を見に行くなど、いろいろな、その人にとって「いいなあ」「楽しいなあ」と思うことをすると、ナチュラルキラー細胞の値が上がるんだそうです。

泉さんは、末期とはいえ、涙を流し、本当に穏やかな表情をして、チェロを抱いていた、いやチェロに抱かれていたというか。そういう感じでした。

音楽は人の心を治療します。心と体は直結していますから、体も治すかもしれません。さっき、福山雅治の石巻コンサート、FMでやっていましたが、最後に、小林克也さんが、避難所の人たちの声を聞いて「俺たちにできることは、音楽で力を与えることだ」と思ったと言っていました。

音楽に限らず、その人にとって、「快」「気持ちいい」と思えることを持っておくことは、とっても大事だと思います。そういういい気持ちを貯金する日々にしようと思っていれば、活性酸素はあんまり出なくなるんじゃないでしょうか。

勉強会に行ったある女性と、あとでメールやりとりしたんですが、その日、その方は、久しぶりにお化粧をしてきたんだそうです。(すっぴんでも十分おきれいな方だろうと思われるのですが♪)飲み会も久しぶりなので、3年ぶりぐらいに美容院に行って、30センチぐらい髪の毛を切ったんだそうです。「ひさしぶりにすごいおしゃれしました」ってあって、この方は昼の部の谷先生の研究発表を聞かれていないのに、まさに、まさに、お化粧して髪を切って、おしゃれして、一歩、踏み出したんだーと思って、まさに宇野先生と谷先生の持論を、彼女は、この勉強会があったことで体現したのだと、感慨深くなりました。

それにつけても、こういう会合がいかに大事かと、心底、思うのであります。

福島で、閉じこもっている母親が、どうか、もっともっと外に出て来てくれますようにと願うばかりなのです。それには遠くにいる自分が何かきっかけをつくることはできないものか。と考えてます。




※1 昼の部のテープ起こしをしました。ワードで30数ページです。漫然と出ていたわけではありませんが、それにしても再度聞くと、いろんな発見があり、復習になりました。しかし、なんか集中しすぎてつかれきり、推敲する気力もなくbloomさんに預けてあります。夜の部は音が悪くかなり聞き取りにくいです・・・・。今、宇野先生の講演もかなりはしょりつつ打ってますが、最後までたどり着けるかどうか、です。気長にやりたいです。

※2 長野にいる、私の可愛い妹分の、お父さんが、・・・まだ若いのにがんで亡くなってしまいきょう告別式でした。切ないです。泉さんの映像を思い出すにつけても、がんにはどう対処したらよいんだろうと思います。

がんについては、いろんな本を読んでいますが、今、健康な皆さんに言えることは、上にも書いたように、また諏訪中央病院緩和ケア部長時代に平方眞先生が書かれた「がんになってもあわてない」にもあるように、「元気なうちに自分の気持ちいいことを見つけておき、がんになったらをそれをお守りにする」ということ。この香りをかぐと落ち着くとか、この音楽を聞くと。。とか。世の中つらいことばっかりありますが、自分の好きなものをたくさん持っている人になると、人生、いいのではないかと、思うのです。



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