福島の小児科医、ひまわり先生の、3月9日、福島勉強会での
福島の現状報告をここに載せます。
先生には、大変、お忙しい中、私が文字にしたものを、数値など詳しく確認し、また補足していただきました。ありがとうございます。

ひまわり先生は、市内の母親らに向けや、学校などで、お仕事の合間をぬって講演をされています。この報告では、中学での講演の話を紹介しておられましたが、先生は「涙が出そうになった・・」とその講演について話されましたが、そのことを聞いた私も、涙が出そうになりました。今読んでも、涙が出そうになる。子供を不安にさせないために、大人がしっかりしなきゃ!正しい知識を伝えなきゃ、って改めて思います。

私は、福島県民すべてが、ひまわり先生の講演を聞いてほしいと思っています。





○県内の外部・内部被曝のデータ

福島県のこれまでの外部被曝、内部被曝のデータがいろいろ出そろってきました。各市町村のホームページに載っています。私は、許可を得ていただいて、最近、お母様方対象の、放射線の勉強会に使っています。

◆南相馬市

まず、公立南相馬市病院で昨年秋に、9月から10月にかけて、子供たちを対象にホールボディーカウンターで内部被曝の検査をしました。 579 人 が受けたんですけれども、そのときの 62.35 %が検出限界値以下、36.9%は20ベクレル以下で、20ベクレル以上が0.69% 、30ベクレル以上が1名で0.17%で、40ベクレル以上というのは、全然もう、一人もいなかったんですね。

今年の1月になって、そのほかの 386人のお子さんを調べたところ、検出限界値以下が、秋のときは60数%だったのが、90%以上にふえているんですよ。ということは、セシウムは抜けていっている。ヨウ素はもちろんありませんけれども。

◆二本松市

それから、二本松で、木村真三さんという方がやはりホールボディーカウンターで内部被曝の検査やったんですけど、それもシーベルト換算すると、1ミリにもならないぐらい。

◆福島市

それで、福島市の場合も、ホールボディカウンターによる内部被ばく検査は2月から行っていまして、間もなくホームページに載せると市の担当の方がおっしゃっていましたが、これも、年間に換算すると、内部被曝はシーベルト換算で1ミリシーベルトにははるかに及ばない。ベクレルの単位でも南相馬の検査とそんなに変わらない、ちょっと高いかもしれないんですけど。

パセナカミッセにある市民放射能測定所に行った人が、私の外来にも、50ベクレル出て危険だって言われたんだけどどうなんだっていう報告書を持ってきて、相談に来た人がいました。その報告書には、あろうことか、「お問い合わせには応じません」て書いてあるんですね。問い合わせには応じないというようなところのは、もうやらなくていいから、タダだから、よかったけどねっていう話をしたんですが。

早野先生の検証の結果、今後はそこでも環境放射線の影響を除いた測定ができるようになったようですが。


それから福島市の外部被曝、ガラスバッヂですね。あのお子さんいらっしゃる方々は9月から3カ月間測っていたと思うんですが、大体、平均して年間1ミリシーベルトに行くか行かないかぐらいの平均値。

◆伊達市

それから、伊達市の場合も外部被曝も同じぐらいで1ミリシーベルト程度。ただし、飯舘とか阿武隈の方に近い、月舘とか、選択的非難勧奨地点、そこの地域の方々だけがちょっと高い方々がいらっしゃる、30何人。ただ、その30何人の方には、妊婦とお子さんはいません。

◆郡山市

それから郡山市の外部被曝、年間1ミリシーベルトにはなりません。


○500ベクレルの玄米を精米し食べ続けても、年間たった0.15ミリシーベルト

食べ物のことについてですが、計算上、例えば、500ベクレルのお米、出ましたよね。それで原子力機構か安全委員会の資料だったかによりますと、仮に、500ベクレル、玄米で500ベクレルという測り方なんですね。それを精米すると6割減るので、精米したものは200ベクレルなんです。

それを成人の平均で1年間食べると60キロ消費するんだそうです。これをシーベルトに換算すると、一食あたり約0.00014ミリシーベルト、これを仮に食べ続けたとして、年間にして、0.15ミリシーベルトぐらいにしかなんないんですよ。

ですので、ベクレルという数値、(1㎏あたり)10とか20とかって言われていますけれども、実際、私たちの体自体は、4,000から6,000ぐらいあるんですよね、みなさんそれぞれ体の中に。ですから、余り5だの10だのということには、目くじらたてなくてもいいのではないかなと思います。

だから、それさえも嫌な人はきっと(さきほどの宇野先生がご講演でおっしゃったように)NK活性が落ちると思うんで、ナチュラルキラー活性ですね、「嫌だな」という気持ちが活性を落としてしまうので、そうすると活性酸素をつくってしまうかもしれないので、やっぱり楽しく、こういうふうにぱくぱく物を食べて(笑)、おいしく物を食べて、楽しく笑うのが一番いいんじゃないかなと思います。

○自主避難の現状

私の外来の現状なんですが、最近になって、幼稚園とか学校とかの絡みもあり、それから母子2人、あるいは母子3人だけで、自主避難先でカゼをひいて熱を出したりしてひどい思いというか、寝込んでしまってつらい思いをしたので、もうこりごりだと言って、戻ってくる方々。それから、学校や幼稚園の絡みで戻ってくる方々がちょっとふえているかなという印象があります。

逆に、やはり、戻ってくるかどうか、迷っていらっしゃる方も、迷いながらも住民票は福島市に残していくんですね。やっぱりこことの縁は切りたくない、なんだけれどもここにいるのはやっぱり不安でしょうがない。という方々は、当分は向こうにいらっしゃるんだろうなあというふうには思います。


○中学生に話して涙が出そうになったこと

この間、2月、中学校の3年生とその保護者を対象に放射線のお話をさせていただいたんですけれども、子供たちがあとで感想文を書いたのを読んだのですが、中学生のことなんで、隣近所(の席を)見ながら、似たようなことを書いたのかなというような印象があるんですよ(笑)、なんですけれども、9割ぐらいが、「ぼくたちは、いずれ大人になったら病気になるんだと思っていました」「がんになるんだと思っていました」、それから女の子は「子供を産んじゃいけないと思っていました」「おかしな子供生まれるんだと思っていました」ということを書いていました。

似たような、そういう将来の自分たちの健康が、健康に対するその悲観的なとらえ方をしていた生徒たち、大体9割近くいたんです。

んで、「今日の、先生のお話を聞いて、だいじょぶだ、ということがわかって、これから、前向きに高校受験、頑張ります」とか、そういうことが書いてあって、もう涙が出そうになりました。

子供にそういうことを思わせるというのは、やっぱり、私たち大人の責任だと思うんですね。ですから、外部のね、メディアがいろんなこと、この間も週刊文春でひどい記事載りましたけれども、やっぱり私たち、ここで暮らしている大人たちが、ぶれずにきっちり、正しい知識を持って、しっかりした心を持って、子供たちに接していれば、きっと子供たちの誤解もね、とれるのかなというふうに思っています

ということで、福島の現状でございました。

(別項、また続く)


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