土用の丑の日の朝、読売を開いたら、勝川先生の論文が!
笑顔写真つき(^-^)。識者でこういう笑顔は珍しく、こちらもほっとします。
読売のウエブで見られないというので、転載することにしました。
◆小見出し、文中太字は私が独断でつけました。




2012.7.27 読売「論点」勝川俊雄・三重大准教授

水産資源の枯渇

ウナギ高騰「食」再考を

◆日本は水産資源を大事にしない国

日本の漁業関係者、流通業者、消費者には「持続性」の視点が欠落しているのではないだろうか。水産業は自然の生産量に限りがあり、「質より量」の販売戦略には限界がある。限りある海の幸を大切に消費しなければ、資源も食文化も、未来につながらない。現状は、日本と世界との間に大きな意識の隔たりがある。

◆ウナギにみる日本への国際的非難

その例が一つがウナギだ。稚魚のシラスウナギが3年連続の不漁で国産・輸入ともに激減。仕入れ値の高騰で廃業したかば焼き屋もある。だが、ウナギで日本が国際的に非難されていることは知られていない。

1980年代に、ヨーロッパウナギのシラスを中国に育成して日本に輸出するルートが確立し、日本のウナギ消費は急増した。ニホンウナギとは種が違うが、代替品として、日本の量販店で売り出され始めた。

日本への輸出が本格化するとヨーロッパウナギは激減した。2009年からワシントン条約で国際取引が規制されているが、回復の兆しがない。魚は減らしすぎると回復力が失われる。

ウナギ資源の枯渇で欧州の伝統的なシラスウナギ料理が食卓から姿を消した。欧州ではタラのすり身でつくった代替品を食べている。持続性を無視してウナギを集めた結果、日本の消費者は一時的にウナギを安く食べられたが、その結果として、海外の食文化を壊してしまったのである。

そもそも、日本でウナギが減ったのは、河川開発による生息地の減少と過剰な漁獲が原因とみられている。東日本鰻資源協議会は「09年度以降の東アジア一帯のシラスウナギの歴史的不漁はニホンウナギ資源の崩壊と種の絶滅さえ危惧させる」と警告している。

今夏、アフリカ産のウナギを輸入する動きが活発化しているが、規制がない中で販路拡大を急げば、ヨーロッパウナギの二の舞になるだろう。「ヨーロッパ、アジアに続いてアフリカのウナギまで食べ尽くすのか」という国際的な非難に、どのような反論が可能だろうか。食べるだけ食べて、資源が枯渇したら、別の地域から輸入すればよいというのは無責任だ。

◆サバ、クロマグロも・・・「早く獲ったもん勝ち」

持続性を無視した漁獲と消費はウナギだけではない。日本のサバのほとんどが食用サイズになる前に漁獲され、養殖用の餌になる。食用の国産サバの減少をノルウェーからの輸入で穴埋めしている。太平洋クロマグロも漁獲の9割以上が0~1歳の未成魚で、少ない資源を早い者勝ちで漁獲して日本人が食べている。

日本で資源保護の観点から漁獲量の上限があるのはわずか7魚種。未成魚を保護する漁獲可能サイズの規制がないので、未成魚の奪い合いになり資源の減少に歯止めがかかっていない。

◆資源の持続性を維持する国に学べ

ノルウェーやニュージーランドなど、厳しい漁獲規制で資源を回復させて収益を伸ばしている国が多数存在する。適正な漁獲規制を導入して資源の持続性を維持することが、長い目で見れば漁業と魚食を維持することにつながるはずだ。ウナギの高騰を契機に、非持続的な乱消費から、持続的な食生活に転換したい。





これを読み、思ったのが、「日本人は売らんかな&食べたいな」の、売る側と食べる側の欲望にしたがって、市場原理のママにやってきたのだなあということです。しかもそれが世界の異端だということ。

小5の社会では、水産業についても習います。次男の教科書を見た覚えがあります。近海と遠洋と、あとは「育てる漁業」があり・・というような話。近海漁業は、近くの海に来た魚を獲る、遠洋漁業は遠くまで行って獲る。それだけではダメなので、養殖もする。養殖も完全な工場型のと、海の中にそういうのを(囲いみたいなのを)つくるやり方とか。

乱獲とか、餌をどう調達するかについては触れていなかったと思います。それが日本の教育の実態であり、そのまま大きくなった私はよくしらないままに来ていましたが、勝川先生のツイッターなどで、なんか薄々とそれは間違いなのだな、手当たりしだいにやっているだけではいけないのだなということを知るようになりました。ウナギをきっかけに、という視点でわかりやすいので、この論点は多くの方に読んでいただければと思います。

土用丑の日に、浜松のFM局では、さわやかでかつぜつのよい男性アナが「5年以内にウナギを計画的に生産できるようにすると決まって・・・その5年を長いと見るか短いと見るかは・・・」みたいな言葉を枕に話していました、しかし、勝川先生はそれには疑問を呈しております。浜松のウナギ関係の方々は、いったい勝川先生の意見をどのように受けとめるのか知りたいです。

ウナギ養殖の現実。5年後に一万尾の生産を目指すと言っているが、シラスウナギの体重は0.2gぐらいだから、1万尾といっても2kgとかその程度。

ウナギの完全養殖を救世主のようにもてはやす論調には、強い違和感を感じるね。少し取材をすれば、そうでないことは、すぐにわかると思うのだけど

マスメディアの養殖に対する大本営発表を見ていると、一般人がこういう勘違いするのも仕方ないと思う。 RT マグロもフグも日本で養殖技術が完成されてきている。そのうち鯨もだ。ウナギも難しいがそんな遠くはないと思う。

まず、あり得ない話だけど、十分な数の種苗を生産できたとしても、それを放流したら天然資源の回復に寄与するかは疑問。副作用の方が大きいかもしれない。

ウナギの養殖の可能性については、塚本先生のこちらの記事が的確だろう。「密漁の河川パトロールや多自然型河川への改修など、天然ウナギの保護と河川環境の保全・再生のためにやるべきことはたくさんある」は、同感です。 http://bit.ly/P7H9d7





私がこの記事をどうして多くの方に読んでもらいたいかと思ったのは、水産資源について、みんなもっと考えないとまずいことになるってことがひとつ、それから、「日本人の自分さえよければ」精神と、放射線が怖い方々の、「ゼロベクレル志向」は同じじゃないのと思ったからです。

私は、今の食品基準値を守って流通しているものに関しては問題ないとは思っています。ただ、誤解を恐れずに言うのなら、あれほど放射線に苦しめられた人こそ、ゼロベクレルものを食べていただきたいという気持ちはあります。それは当初から一貫しています。だいじょぶだということがわかっているので、今はあんまり言わなくなったけど。そして、早野先生らも、県内のものを食べても大丈夫だということを広めて、給食で県内食材を使うようもっていきたいと言っておられますし。

たいして放射性物質降ってない地域の人たちが、ゼロのものを選ぶことによって、選ばれなかったものを現地の人が消費することになっている。という現象が起きていると思います。猪の食べるようなものを食べなければ大丈夫だと早野先生もおっしゃっているのですが、大丈夫ってわかっていても、心情的に、です。それが私の感覚的人間のところだと思います。

それと同じことで、放射線に苦しめられている福島で、なんで3000bq/kgのものはコンクリート埋め立てにしてもよいって・・もちろん大丈夫だってわかっていますが。・・・・感覚的に、なんで、浜松で、最大112Bq/kgの灰を埋め立てるのが嫌なのかって。思うんです。北九州とか西日本各地で、なんで?、なんでそれさえでも反対なのかって。

【注】この点の私の感覚については、おかしいと思う方もおありだと思います。こう言い張るのは、ゼロベクレルを求める放射線怖い人と同じだろうと言われるかもしれません。しかし私はこれまで、どなたに説明されようと、この点に関して納得したことは一度もありません。ですので、「あなたの言っていることおかしいから考えを変えろ」と頭から否定するご意見は、ご容赦願いたいと存じます。
「あなたの言い分はわかった、それは福島人
故郷をないがしろにされたくない福島出身者ならば当然のことだ。しかし、こう考えることはできませんか?」ということなら別ですが・・・(※「福島の食材は一番検査されていて安全だから私は福島の食材を選んで食べていますよ^^という内緒様からのご意見を踏まえて訂正しました。なるほど、私が福島在住でないから余計にこだわりを感じるのかもしれません)


チェルノブイリの事故の時も、お金のある、選べる日本人が、ゼロや厳しい規制値以下のものを消費することで、汚染された食品は、貧しい発展途上国に流れていったことを小出氏は憂慮していました。そして今、日本国内でも同様のことが起きていますね。

実に厳選して、徹底してゼロを探す人のツイート見ると暗澹たる気持ちになる。

ノルウェー産のサバやらサケやら、大量に輸入されてますが、福島から遠いから安全だと思ってませんか? 実はあのエリアは、セラフィールド再処理工場からの海水への放射性物質汚染で大変な事になってますよ!プルトニウム、トリチウム、セシウム汚染魚です。

熊本は盲点でした。外食する際の店で、豚肉の産地を訊ねる時、「熊本産です」と言われると、今までは安心していました。 RT @KinositaKouta 雑誌記事によると、福島の養豚組合は「1万頭が県外へ移動。主に長野県や群馬県、新潟県、熊本県など。」このうち熊本が要注意だった。

姫路市の給食担当の方が、市内の保護者からの放射能について問い合わせは、とにかく少ないと。保護者の方、声を上げてください。 RT 小麦は放射性物質の移行率が高い。給食パンしか東北関東産の小麦の行き場がないから何とかしようとしている。子供たちを殺す気か。@KinositaKouta

ちなみにミツカンのお酢、小麦もお米も国産の、埼玉産、岩手産、群馬産などが使用されているうちに入っている。そして検出限界は教えられないです。疑うなというほうがムーリー!

かすみ食って生きてんの?




勝川先生に「どの魚が枯渇しないか知りたい」と聞きましたら
水産エコラベルを普及させて、小売り段階で消費者が持続性を確認できるようにしたいですね。とのことなんですが・・・
水産エコラベルって何・初耳です。
また調べてみます。http://www.fish-jfrca.jp/07/ecolabel.html


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