先日、毎日が改悪した県の事前会議のことを
マスコミの体質的なことだけから書きましたが
ほんもとの「いや、実際に【秘密会議】やったんでしょ」について、特に何も書いていなかったので、余計に不安を煽った出来にしかならなかったようで、お詫びします。

私がひまわり先生のブログコメント欄や、信夫山ネコさんのブログコメント欄を読んで、そうだよなーと思い、これが福島の人にとっては主流に違いない と思い、特段言及しないでしまいました。

その中で、マスコミの現場におられるTUFの報道局長のやぁどさんのコメントから、一部を再掲します。

同業者としては「困惑」という表現が一番当たってましたね。

委員会や審議会の外部委員に対して「事前レク」を行うことは、どこの官公庁でも珍しいことではありません。
分厚い資料を会議当日に渡されたら、それを読むだけで予定時間終わってしまう。
また、事前レクの内容を会議当日まで表に出さない、と言うことも一般的です。
ぺーぺーの記者時代、「記事の内容を深めたいので、会議の中身先に教えてください」と頼んで、「当日まで書かないでね」と言われつつ教えてもらったこともあったし、堅い委員の方には「当日までダメ」と断られたことも何度もあった。
要は、「ずーっと昔から慣行として行われてきたこと」なのですね。

問題は、その慣行が今回も通用する、と思っていた県当局の甘さでしょう。
県内外から最大の関心を持たれている事柄にこれまでの慣行を当てはめて、それが外からどう見られるか、と言う意識が決定的に欠けていた。
まさしく「おそまつくん」ですね。

ウチの社でもどう後追いするかについて意見が割れました。
若いデスクの中には「当たり前のことやってるだけなんだから、ニュースで扱わなくてもいいんじゃないですか」という意見もありました。
でも私は、「この毎日の記事を見て不安を増したり、中には『事故と甲状腺がんの因果関係があったと言うことを山下教授が握り潰させた』なんて曲解をする人すら出る可能性がある。事実を淡々と報道するべきだ」として放送させました。

ウチが複数の関係者に取材したところによれば、「事前の説明はあったが口裏を合わせるようなことはなかった、まして事前に見解を統一するようなことはなかった」と言うことです。
また、甲状腺がんについては、委員の中に今回の甲状腺がんと事故の関連性を指摘する人はもともと一人もいなかったということです。
ただし事前レクの際に「私が質問するので、それに県が答える形で説明してください」との委員側からの申し出はあったようです。

いずれにせよこの事前レクは、県当局がこれまでの慣行に従って開いていたもので、山下教授の意向とは全く無関係のものでした。


私は、今、長野県の市町村の議会の定例会、臨時会、全員協議会(定例会等ではないけれど、全員の議員が集まって市当局などから説明を受ける会議)の議事録を作る内職をしています。ですので、専門用語や決まった言いまわし、公的文書特有の取り扱いと形式主義は身をもって感じています。

とにかく会議が多いし、議員からやれなんとか協議会を作れ、ほれなんとか委員会も作れっていうバカみたいな提案も多いのです。そういう提案するのは、議員は、とにかく「任期中にこれこれをやった」という成果を住民に次の選挙で伝えたいからです。橋作った、道路作った、が、なかなか今難しい中、こういうソフト方面で手柄たてたろうっていう議員が増えているの、私すごく感じます。私ほんとに「あほくさ・・・」と思いながら文字打ってます。それに踊らされて当局が作るかどうかは別ですが。

さらには、私は長野県にいた時に、保健師の人と仲良かったので、特定健診やがん検診を推進するためにはどうしたらいいかっていう会議の市民委員だったことがありました。このとき、役所がつくる会議は、なんだってこう出来レースなんだろうと思いました。私は「乳がん検診もアメリカでは効果がどうだとか言われてますけど、ほんとのところはどうなんですか?検診よりも、がん予防は視点を変えた方がよいのでは?」とか常日頃考えていることを言ったら、座長の諏訪中央病院のヒゲの医師ににらまれ、相手にされなくなりました。まあ受診率アップの会議でそんなこと言うバカいないんですけれど、せっかく専門家がいるんだし、市民として素人の意見を要求されていると思ったのですが、結果はこうです。公的な会議なんて、そんなもんだと思います。市民ていう肩書の人がいて、役所の思った通りの結末にしたいだけなんです。所詮は。

そして、公的な議事録あるいは抄録は、職員や、定例会など重いものは私のような内職のおばちゃんたちによって文字に落とされます。私もこの仕事5年ぐらいになりますが、今までで、「今の議事録を削除願います」的な話になったのは定例会上、3回だったかな?そんなもんです。でもその内容も、役所の対面とか議員の認識不足で恥になるとか、そいう市民益にとっちゃどーでもいい話(でも、私はご丁寧にそのまま打ち込んで、あとは当局が直す)。
(→ですから、政府の、震災直後の原発の会議の議事録がない 、なんて、あり得ない話としか思えませんでしたよ)

だからこの毎日の記事を読んだ時に、議事録に落とすかどうかは別にして、どうせこの手の会議で、表に出るのはガッチガチの形式に決まっているんだから、そこまでの段取りがないほうが不思議だと素直に思いました。それをあんな記事に改悪する毎日の仕業。どこかで見ましたが、毎日の記者は福島支局ではなく本社の記者だったとか・・。余計に納得です。あんな記事書いたら翌日どの面下げて県庁に取材に行くんでしょうか。

大事なことは、甲状腺がんについては、委員の中に今回の甲状腺がんと事故の関連性を指摘する人はもともと一人もいなかったということです。

それを、本当は何かあったとか、本当は隠しているんだとか、そういう意見が多すぎて。ほんとに毎日の手の中で踊らされているだけなのにと脱力します。こーんな会議で、すごい目玉なんて出てくるはずない。そんなの、会議自体にするまえになんとかしてるよ。そっちが怖いんですよ。【ここから追記・この記事によると「たった30分間のその会合に、訪れる時と、会合を終え記者会見場に向かう委員全員の姿が、新聞記者に撮影されている会合の、どこが”秘密”なのでしょうか?」ってあるけど・・。まさに同感、そんな大っぴらにしているのって秘密って言わんでしょ】だから、「本当の秘密」を、マスコミは見張るべきなんですよ。だけど、隠せるほどの力量なんて、今の福島県庁にはない。いまだに、ない。というか、こういうこと程度でしか、たたかれないほど、県の今までの仕事は隠しようもなんもできないぐらいの、ぎりぎりで来ているんだと私は思ってる。

そして、この記事によって、県が行う健康調査について、さらに不信がつのり、提出者がこれ以上増えないならば、毎日のこの2人の記者の罪は大きいってことなのです。(健康調査の重要性について棚上げにしていますので、また後日、書きなおします)




さきの記事にコメント下さったkanna_mizukiさんが、「福島自体に閉塞感を覚える」「福島では自分の考えは言いにくい」と書いておられてたのを、私は重大なことだなと思い、どうしたらいいべと思ってとりあえず、メールを出してみましたが・・・というのは、ため込んでいることはぜひ吐き出してほしいと思ったからです。

ただ、そう思われているのは、kanna_mizukiさんだけでなく、ほかにもたくさんいるかもしれません。ひまわり先生がコメントを書いてくださいました。こちらも、一部、再掲します。ご覧ください。(先生ありがとうございます)

閉塞感があって、本音を言えない福島で暮らすのは、ストレスになってしまいますね。
これまでの1年半、そしてこれからのことを考えると、
どこまで本音にフタをする生活を続ければいいのか、・・・と考え込んでしまいますね。

これまで悶々と過ごされてこられたのであれば、
もう少し、これまでご自分が関わっていたコミュニティとは違う人たちにも、
目を向けてみてはいかがでしょう?
何か、新しい発見があるかも知れません。
あるいは、これまで言いにくいと思ってたことが言えて(わかってもらえて)
すっきりした! という出会いがあるかもしれません。

あなたが閉塞感を覚える福島で、今も多くの人たちが暮らしています。
その県民全てが閉塞感を持っているわけではなく、
自分の考えが言いにくいと思っている訳でもないと思います。


ここで大事なことは、「福島県民はみんな」「私たち福島県民は」という言い方は、本当にそうか?ということです。
どうして同じ県民でも、
安心している人もいるの?
危険だという人もいるの?
何も言えない人もいるの?
県に不信を抱いている人もいるの?
・・・・・ということです。

でも、自分と違う考えの人も、尊重したいです。それを、基本に思っています。私も、一般論で抽象的に来られると、議論は無理だなと思いますが、一対一で具体的な相手と、閉じた空間でだったら、理解を深めることができるかもしれないと思っています。

私自身も、福島出身だけれど、福島出身や福島人を代表して言ってしまっているときがあります。注意しながらいきたいと思います。またそんな足を踏み外した時があったら、遠慮なく教えてください。

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