私の敬愛する先輩Kさん、今、福島民報の
会津若松支社の報道部長さんですが、
4月から福島の本社に戻るそうです。文化部長さんになるそうです。

今日絵はがきをいただきまして、「連日、飲み会です」とのこと。そりゃぁー市民一人当たりの酒屋の数が全国一の会津若松だがんな・・・

会津の人は頑固だがらなし・・・

浪江出身で、ご自宅は福島市でしたので、会津地方というのはやはりまた違った文化圏ということで、赴任後は戸惑いもあったようです。「なかなか地元に入っていけない」という疎外感にぶちあたりつつも、誠実なお人柄でコツコツと関係を築いていき、翌年目からは、会津の流儀を自然にこなしていかれたのでしょう。受けいれてもらえるようになってきたと言っておいででした。

それから震災、そして夏に会いに行ったことがあるのですが、そのときは会津になじんでおられました。

有名な会津三泣き・・・・福島の方はご存じでしょうね。

会津はよそ者をなかなか受け入れず、転勤で来た人は、まずその閉鎖性に泣きます。【一泣き】

そして2年目、こんなに情に厚いのか、ということに驚き、うれしくて泣きます。【二泣き】

それからそこを去るときに、「去ってくれるな。会津を忘れるなよ」という会津人の情けに、忘れるもんか!と悲しくて泣きまくります。【三泣き】

先輩も連夜、泣いているのだと思いますね。

保科公の精神

このまえ、県民性の本を読んでいたら、会津地方の今の文化は、保科正之公が長野・高遠から持ち込んだものに近い、すなわち、長野県民性と会津の地域性はよく似ているということで、これは私も非常に思い当たる節、大ありです。

以前、保科公を大河に!という運動があり、Kさんも取材に高遠に訪れたことがあります。高遠でも署名運動をやっていて(私も温泉に入りがてら署名したことあります)そのときは、かなわず、なぜか「江」(カタキです!!)になっちまいまして・・・。そのころは、今思うと、震災前で、のんびりしていたなと思います。。

私は長野県の茅野市という諏訪湖と八ヶ岳の間に住んでいたのですが、長野県民性というのは、閉鎖的だが情に厚い、というふうに感じました。私も、地域に溶け込むのに苦労したけれど、深いつきあいとなれば、とことんのつきあいができました。そして引っ越すとなれば、実に離れがたい土地でありました。

「フクシマ」ときたら、頭ん中で「福島」と変換

もともと、福島県は広く、3つに分かれており、同じ県といってもまとまりはあまりなかったように思います。それが今回、「フクシマ」などと称されるようになり、すべてが平らにされた気がしました。でも、それを嘆くのではなく、「福島が一つになれるきっかけになるかもしれない」と考えを切り替えた方がいいのかとも思います。

斎藤美奈子氏の震災前の文章に、「原発はその地域限定の名前となっているから、どうも、隣の自治体に立地していても、他人事という気がしてしまう。柏崎原発でなく新潟原発だとよかったかもしれない」ということを書いていた。私はそれを見て、今、「福島第一原発」という名前で苦しんでいる福島県民に、何か言葉をかけてくれと思った。

「どうして『福島』第一なんだ?『双葉大熊』原発じゃないんだ?」という意見は、震災後、数多くありました。私もそう思っていました。でも、双葉や大熊、浜通りの人が、同県民がそう言っていることを聞いたらどう思うかな、と気づくようになったのは、だいぶ、あとのことです。

「故郷が遠い」のは津波被害と似ている

それと、「地震や津波の被害は、時間が立てばなんとかなる。でも原発の被害はたちが悪い」という意見も多く見ました。私もそうだと思っていました。でも、最近、「津波被害も原発被害も同じだ。そこにもう一度家を建てることがためらわれるのだから」という意見を読んで、そうか、と思いました。津波被害のあったところは、また津波が来る可能性があるから、捨てなければならないのでは?という気持ちは、原発の避難区域と同じではないかと思うようになったのです。

だから、津波の沿岸の復興が、ちっとも進まないということなんでしょう。

「被災地に何ができるか・被災地として何ができるか」

だれもが、自分の立場でしか、震災や被害を語れないものです。想像力には限界もあります。

でもこのKさんは浪江に生まれ育ち、首都圏で学生生活を送り、福島市を拠点に仕事をし、このたび会津若松の報道の現場におられた。多くの「生活経験」をお持ちです。それだけで、いろいろな物の見方ができると思います。加えて、書かれる文章には心があるのです。(あぶくま抄で会津の話題を書いていたのは、ほとんどKさんじゃないかな~~)私は震災後、Kさんの書かれた文章、何度も読みました。

Kさんの絵はがきの最後には、こんなことが書かれていました。被災地の中にあり、かつ、被災地の外も知る彼だから言える言葉だと思いませんか。

「初めての部署で、皆目見当もつきませんが、被災地に何ができるか、被災地として何ができるか、考えてみます」

ぜひ4月からの福島民報の文化面。。。皆さん、ぜひ読んでくださいね・・!



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