なんの気なしに、直木賞作家・白石一文氏の
ツイッターの紹介文を見たら、「東京」となっていた。


◆「東京から疎開」その後

あれ?神戸に放射能疎開して反原発にのめり込んでいたはずなのに、いつのまに??

私のチェック漏れかな?こっそり戻っていた理由を知りたい。

もう東京は安心だと?

「幻影の星」で、彼は主人公には以下のように言わせています。作家の良心か、あとで突っ込まれたときのいいわけか、それに対する反論を脇役(健ちゃん)に述べさせていますが、彼の言動を見ている限り、この主人公は彼の主張そのものと思います。


「低線量の被曝でも、発がんリスクが上がるのは間違いないやろ。特に小さい子供の甲状腺がんはチェルノブイリ周辺でも明らかに増えとるんやし」

「まあ、そういう不運な子供たちも出てくるやろうけど、この社会がパニックになるほどの数にはならんのやないの。千穂子さんは気にしとるけど、食べ物やって選んで食べれば全然大丈夫てニュースでもやっとるやない。果物の種とかでっかい魚とか汚染された草を食べた牛の乳とか、そういうのだけ用心しとけば、あとはこの身体が上手に放射能ばやっつけてくれるて」
健ちゃんはあくまで楽観的だ。

現在の東京の雰囲気は、こういった気楽な意見をとても受け付けないくらいに緊迫している気がした。先だって西新宿で飲んだ時の角田課長の話が頭をよぎる。角田夫人は郷里の徳島に家族全員で避難しようと躍起になっているのだ。

僕は、健ちゃんの言うように「プルトニウムもまた自然の産物」だとは思わない(略)。過酷な「渡り」により消耗で放射線が作り出す活性酸素を撃退できなかったツバメたちと同様、人間も低線量の放射線で強いダメージを受けてしまう可能性だって充分にあるのではないか。

どちらにしろ、この理不尽なリスクを僕たちがすすんで背負う必要があるとは思えない。このリスクは原子力発電を止めてしまえば少なくとも今後は完全にゼロにできるのだ。



たとえどんなに低い確率であったにしても、これからこの世界に生まれてくる我が子に放射能のリスクを背負わせるわけにはいかない。もし仮に二十歳かそこらで子供たちが甲状腺がんを発症することがあれば、それこそ取り返しのつかない。牛乳や野菜、魚や肉、お茶の葉にさえ放射性物質が付着し、自分たちはその無味無臭の見えない毒素を知らず知らずに体内にとりこんでいく。そんな危険極まりない世界で、子供を産んだり育てたりできると考えるのは余りにも楽観的で無防備だ。あの震災で亡くなった人たちの尊い犠牲を無にしないためにも、私たちはより安全な場所を目指していまこそ跳躍せねばならないー奥さんはきっとそう考えている。



「リスクを定量で考える」ということができないから、こういう「どんなに低い確率であったとしても」などという恥ずかしいことが言えてしまうのだ。恥ずかしい・・そう、恥ずかしいのだ。読んでいて。彼の小説はすばらしい(「私という運命について」「一瞬の光」「ほかならぬ人へ」「翼」他、全て読んでた・・・)ので、なおさらだ。

けれど、震災後の小説は、ヒドイんだ・・・。上に載せた「幻影の星」も、「火口のふたり」も。

◆毎日連載小説はデマ認定


毎日新聞連載におかしなことも書いています。

指摘のツイに、あの!!水野先生も、支持をされています。


墾田 推‏@harita_osu10月19日
毎日新聞夕刊連載小説10/19白石一文「神秘」39(抄-4):汚染の長期化が避けられないいま,生活の拠点を東京に戻すのは現実的ではない。⇔数値が正しいとして,秩父市山間部の一部地域と関東東北全体を混同しているのか?いくら小説でも誤認拡散になると思う。(了) @y_mizuno

MIZUNO Yoshiyuki水野義之‏@y_mizuno10月20日
発表数値も、データ読解も、判断も結論も間違いでした。ご指摘に同感です。@harita_osu 毎日新聞夕刊連載小説…汚染の長期化が避けられないいま,生活の拠点を東京に戻すのは現実的ではない。⇔数値が正しいとして,秩父市山間部の一部地域と関東東北全体を混同?いくら小説でも誤認拡散



何度か、@ツイート送っても、白石氏は当然のごとく、反応なしです。

だから、本人に言うのはもうあきらめました。


◆有名な文化人だからといって科学的理解ができるとは限らない

ご自身の名前を検索して拡散(著名人の方って、どうしてか自分の名前の入っている好感記事とかを拡散しますよね。だから批判記事も見ていると思います)する方なので、直で訴えるのはやめて公開陰口にしました。

そして、作家・芸術家はすばらしいことを書いてくれるからといって、科学的なリテラシーがあるかどうかは別だということを、多くの方に伝えたい。大江健三郎氏もしかりです。坂本龍一氏もしかりです。感性で生きている方が、今回、どれだけ福島をコケにしたか。私は決して忘れないよ。

つくづく思うが、人物に問題があっても作品に罪はない、もちろんそうであり、八重の桜のテーマソングも私は好きだけれど・・・
天才は所詮、変人だから仕方ないのかな。


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